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弁護士不足 日本を支える法的インフラの危機 ちくま新書

内田貴

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480077073
ISBN 10 : 4480077073
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

社会・経済を法的に支える専門職の弁護士が足りない。ロースクール・司法試験という人材養成課程の失敗に着目し、そのマーケットや仕事の本質も含め検証する。

【著者紹介】
内田貴 : 東京大学名誉教授、弁護士。専門は民法学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • よっち

    国の形を整えビジネス現場でも活躍の場が多い弁護士が質・量ともに危機的な状況にあることを踏まえて、ロースクール・司法試験という過程を検証する1冊。司法試験志望者の減少や法科大学院制度の問題点と、制度設計の根本的な見直しの必要性。一方で経営や企業法務、国際取引、AI、地方自治など多様な分野でのニーズの高まり、様々な実際の体験談から可能性が紹介されていて、特に地方の弁護士不足による法的サービスの地域格差は衝撃的でした。それを踏まえて具体的な改革案や将来像を提示していて、今の状況を知る上で示唆に富んだ内容でした。

  • お抹茶

    弁護士不足解消にはロースクールと司法試験の改革が不可欠と主張。法科大学院修了まで2〜3年,合格にも何年もかかると,優秀な人材にとって合理的な選択ではなくなり,受験者が減って合格率が上昇したに過ぎない。法科大学院導入時には社会人の志望者も増え,今はさらに活躍の領域が拡大し,法律以外の知識も求められるが,未修者は急減した。7〜8割合格する試験と市場淘汰を提唱する。ガバナンスやコンプライアンスが強く求められる時代なのに法曹の数は少ない。企業内弁護士,起業家弁護士,国会議員など幅広い世界で活躍する弁護士も寄稿。

  • ウォーカー

    経済界が国際性・多様な専門性のある弁護士を必要としているとの問題意識はよく理解できる。企業内や地方での弁護士の活躍も興味深く読めた。他方、弁護士数を増やすことで質が高くない弁護士が増える可能性があるとすると、弁護士を選別できる立場の企業はともかく、一般の依頼者に何らかのシワ寄せが行くおそれはないのかとか、(本書の提案のように)弁護士は司法研修所での修習を経なくてよいとすると、裁判所の使い方・動かし方の知見が乏しい弁護士を供給することにならないかなどの議論がありそう。令和の法曹養成制度改革に期待したい。

  • Hisashi Tokunaga

    民法学の泰斗内田さんの不満集。民法債権法の大改正を世界に冠たる法体系にと目論んだ先生はその不発にイライラされてきたことだろう。退官後の活躍を注視してきたが、ここに到り我が国の法インフラの一つ弁護士の危機を新書で上梓されたのがこの一冊。極論すれば、司法試験・国家公務員試験という関門をくぐっただけの司法界陣容を、世界の法インフラに比してここでも劣っていることを嘆く。私見⇒司法改革を国会、自民党政権に委ねて破綻したことに注目すべきだ。法科大学院改革を担ったのが公選法違反に問われた河井氏だったことも証左だろう。

  • UP

    弁護士不足。もう少し敷衍すれば法的思考力を有する市民の不足、ということを全著者が訴えているように思った。そしてその「市民」の入口を狭めすぎた弊害があらゆる所で出てきている、というもの。内田先生の現行司法試験制度設計に対する指摘はごもっともだと思う。日本の入試偏重主義にも通ずる。中盤以降に著者となっている法曹は、法曹の中でも研鑽を重ね豊かな実務経験を有する人々であるということは割り引いてみる必要があるものの、地方の弁護士会は数年にわたって新人が入らないということもあるようだから、分配の問題も感じられた。

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