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間抜けの実在に関する文献

内田百間

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480037664
ISBN 10 : 4480037667
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2003
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ドイツ語教師内田先生は詰め込み主義。自分の事は棚に上げ、「詰め込め、詰め込め、詰め込まざれば中は空っぽである。うんうん、うなされる程詰め込め」。そして忘れてしまうのは「構わない」(「忘却論」)。教室でのあれこれ、弟子、恩師や友人。法政大学騒動で離れてしまった森田草平との長年の交友を記した「実説艸平記」など、ほろ苦く懐しい一冊。

目次 : 間抜けの実在に関する文献/ 百鬼園師弟録/ 学校騒動記/ 学校騒動余殃/ 解夏宵行/ 三校協議会/ 漱石遺毛/ 虎の尾/ 漱石先生臨終記/ 湖南の扇〔ほか〕

【著者紹介】
内田百〓@6BE1@ : 1889‐1971。小説家、随筆家。岡山市の造り酒屋の一人息子として生れる。東大独文科在学中に夏目漱石門下となる。陸軍士官学校、海軍機関学校、法政大学などでドイツ語を教えた。1967年、芸術院会員推薦を辞退。酒、琴、汽車、猫などを愛した。本名、内田栄造。別号、百鬼園(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 猫丸

    心底教師が嫌になって小説を書きたいと熱望した漱石先生とは違い、弟子たちはそれなりに教師稼業を安定職としてこなしている。いかに変人だろうと一応通用するのが教師という職業の不思議なところだ。教師に向かない、とは人間としてマトモと評するに近い。だから森田草平なんかでも先生でございと言っていられる。巻末の「実説艸平記」で法政大の同僚としての百閧ニ森田の関係が描かれる。やはり森田は女好きの面倒なやつなんだが、待てよ。どうも僕自身を描いたら森田の性格にかなり近似しそうな気配を感じて困惑する。

  • まおまお

    黄泉の国に繋がっている百けん先生の間抜けの実在は見える人にしか見えないらしい、と堀江さんの解説で分かった! いい加減でいたずら好きで屁理屈捏ねて周囲を煙に巻き、とんでもない無神経さで金策に奔走しながらも生活のリズムを変えないふてぶてしさがある、そんな堅気の教師らしい。芥川に、きみはこわいよ、と言われたとか、本当におもしろい。

  • いきもの

    おかしみと悲しみ。どこかとぼけたような百鬼園先生の交友録。

  • こてお

    すでに亡くなった知人友人のことを書いた話を集めたもの。どの人に対しても、自分と敵対したことがあったりすごく迷惑をかけられたことがあったりしても、目線がとても優しい。問題なところは問題だけれども、それでもそのままその人を受け入れているようだ。本人も変に頑固で偏屈な部分もあったろうし、あらゆる人に金を借りていたので自分が決して潔白ではないと考えていたこともあると思う。話が行ったり来たりしたり、なんの話なんだかわからないようなのもあるけれど、全体に愛惜の情が漂っていてとても好きだった。

  • sayori

    おかしみとかなしみのバランスが絶妙で読後しんみりしちゃいました。印象的だったのが「長春香」。関東大震災で行方不明になったかつての教え子の手がかりを探すため、竹竿に大きな字で名前を書いた布をぶら下げて焼け跡を歩く百關謳カ。。。なんだか泣けてしまったよ。。。そのあとに弔い酒でどんちゃん騒ぎして位牌ごと煮てバリバリ食べるという。。。なんて豪快なんだ。その他にも先生にしたいたずらの話とか現代では考えられない程豪快で、びっくり。この時代と比べれば確かに不寛容社会になったなあ。規則が多くなったってことなのかなー。

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