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蜻蛉玉

内田百間

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480038951
ISBN 10 : 4480038957
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2003
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「芸はどこまでも磨かなければならぬが、その鍛錬と云う事に意味があるのであって、鍛錬すれば上達するとはきまっていない」「…若い人は何か一芸を身につける様にすすめ度い。芸道も学問の一つである。ただそれによって身を立てない限り道楽と呼ぶゆとりがある」(「道楽のすすめ」より)鳥飼、虫のこえ、琴、…道楽者の面目躍如たるアンソロジー。

目次 : 阿呆の鳥飼/ 蜻蛉玉/ 風呂敷包/ 伝書鳩/ 目白/ 鶏鳴/ 雀の塒/ 牝鶏之晨/ 銘鴬会/ 続銘鴬会〔ほか〕

【著者紹介】
内田百〓 : 1889‐1971。小説家、随筆家。岡山市の造り酒屋の一人息子として生れる。東大独文科在学中に夏目漱石門下となる。陸軍士官学校、海軍機関学校、法政大学などでドイツ語を教えた。1967年、芸術院会員推薦を辞退。酒、琴、汽車、猫などを愛した。本名、内田栄造。別号、百鬼園(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 猫丸

    百阨カの後継者は赤瀬川原平ではないか。百關謳カ宅の隣りは小学校である。戦災で焼けたが崩壊まではしなかったため補修したうえで戦後もそのまま使われている。音楽教室から何かの旋律が聞こえてくる。おかしなことに夜が更けたあとでも聞こえるような気がする。「焼けビルだから壁に割れ目があって、昼間の練習の旋律が沁み込んでいるのか(p.190)」。ここで赤瀬川さんだ!と思った。こういう文が好きだ。直線的な理屈が平常世界の境界を無視してまっすぐに伸びていく。解像度の高い幻想世界が立ち上がる。

  • いきもの

    百鬼園先生、趣味のお話。といってもここまで読んできた人ならば、内容としては馴染み深い話ばかりであろう。さりとて、百鬼園の文章術の妙味にて、やはり面白いし、味わい深い。集成の15巻とあってはもはや、先生の文章に惚れた人ばかりが読んでいるような本である。

  • nora

    どれだけ読んでも面白さが目減りしない百鬼園先生の随筆。この集成もすでに15巻、でも・・・残りがたった9巻しかない、と今からもう不満に思うほど。全24巻を読み終えたら、また最初から読みかえしたりして・・・。

  • ハイカラ

    随筆集。鳥や琴や虫の声について書かれていた。文章は面白おかしくひねくれていて、読んでいると楽しい気持ちになれる。いい本だった。

  • Zn

    百鬼園先生の随筆。趣味のはなしが多め。前半にいっぱい出てくる小鳥がかわいい。蜻蛉玉、風呂敷包、続阿房の鳥飼、しみ抜きがすき。先生はあいかわらずあほ。

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