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戦後補償から考える日本とアジア

内海愛子

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784634546806
ISBN 10 : 4634546809
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2002
Japan

Content Description

アジア太平洋戦争の終結から半世紀を経て今もなお続く戦後補償・賠償の問題を通して,日本とアジア諸国との関係を今後の課題も含めて考える。


目次:
1.今も続く補償問題
  アジアとの交流の中で−草の根のネットワーク/
  個人補償はできるのか
2.日本政府の言う「解決済み」の賠償とは
  冷戦と日本の賠償−アメリカのアジア戦略の中で/
  連合国は賠償請求権を放棄−フィリピンは抵抗した/
  アジアの不満と不安/アジアへの賠償/
  補償金を受けとった人たち−連合国の捕虜と民間人の場合
3.植民地出身者にする差別的取り扱い
  弔慰金というカネ−台湾人元日本兵の裁判/
  援護法から排除された元日本兵−朝鮮人の場合/
  軍人恩給と援護法/国籍による差別−傷痍軍人・軍属/
  釈放を求めて−朝鮮人戦犯
4.強制労働に対する補償問題
  韓国からの訴訟−個人の請求権は消滅したのか/
  強制労働と賃金−「時効」と「国家無答責」の壁/
  未払い金の「没収」−朝鮮人強制労働/
  国と企業の責任−中国人強制連行
5.裁かれた「慰安婦制度」
  民間法廷の「判決」/強かんと「慰安所」/「償い金」
6.戦後補償裁判をめぐる新たな動き
  補償立法を促す判決/反応の鈍い日本政府


メッセージ・あとがき:
「何の補償もない」「賠償はすべて解決ずみ」−アジアの戦争被害者と日本政府の主張は,いまも食い違っている。
中国侵略から敗戦までの日本軍の行動に,被害者が補償を求めている。
その裁判は七〇件近くにおよぶ。
アジアの人たちは何を訴え,どのような主張をしているのだろうか。
本書は,裁判で問われた問題点をまとめるとともに,被害者の「声」を伝えようと心がけた。
その「訴え」は,戦後の日本とアジアの関係を考えるうえで,欠くことが出来ないものだからである。

【著者紹介】
内海愛子 : 1941年生まれ。早稲田大学文学部(社会学専攻)卒業。在日朝鮮人などマイノリティの人権問題に関心をもって活動・研究。現在、恵泉女学園大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ののまる

    ほんとに、日本政府が姑息すぎて、もう…

  • のの

    再読。

  • 紙魚

    帝国臣民として働いた朝鮮人、台湾人をないがしろにしすぎだ。金のなかった頃は苦し紛れに逃げたにしても、もう豊かになっているのだから、けちらずに賠償してほしい。そもそも、共栄をかかげていたのだし。著者の意見は日本への糾弾が基調にある。戦争への過程は物の本にあまた書かれているが、敗戦ですべて終わるわけもなく、片付かぬ禍根の歴史にももっと関心をむけるべきか。

  • W.S.

    拾い読み。

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