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ISBN 10 : 4634546809
Content Description
アジア太平洋戦争の終結から半世紀を経て今もなお続く戦後補償・賠償の問題を通して,日本とアジア諸国との関係を今後の課題も含めて考える。
目次:
1.今も続く補償問題
アジアとの交流の中で−草の根のネットワーク/
個人補償はできるのか
2.日本政府の言う「解決済み」の賠償とは
冷戦と日本の賠償−アメリカのアジア戦略の中で/
連合国は賠償請求権を放棄−フィリピンは抵抗した/
アジアの不満と不安/アジアへの賠償/
補償金を受けとった人たち−連合国の捕虜と民間人の場合
3.植民地出身者にする差別的取り扱い
弔慰金というカネ−台湾人元日本兵の裁判/
援護法から排除された元日本兵−朝鮮人の場合/
軍人恩給と援護法/国籍による差別−傷痍軍人・軍属/
釈放を求めて−朝鮮人戦犯
4.強制労働に対する補償問題
韓国からの訴訟−個人の請求権は消滅したのか/
強制労働と賃金−「時効」と「国家無答責」の壁/
未払い金の「没収」−朝鮮人強制労働/
国と企業の責任−中国人強制連行
5.裁かれた「慰安婦制度」
民間法廷の「判決」/強かんと「慰安所」/「償い金」
6.戦後補償裁判をめぐる新たな動き
補償立法を促す判決/反応の鈍い日本政府
メッセージ・あとがき:
「何の補償もない」「賠償はすべて解決ずみ」−アジアの戦争被害者と日本政府の主張は,いまも食い違っている。
中国侵略から敗戦までの日本軍の行動に,被害者が補償を求めている。
その裁判は七〇件近くにおよぶ。
アジアの人たちは何を訴え,どのような主張をしているのだろうか。
本書は,裁判で問われた問題点をまとめるとともに,被害者の「声」を伝えようと心がけた。
その「訴え」は,戦後の日本とアジアの関係を考えるうえで,欠くことが出来ないものだからである。
【著者紹介】
内海愛子 : 1941年生まれ。早稲田大学文学部(社会学専攻)卒業。在日朝鮮人などマイノリティの人権問題に関心をもって活動・研究。現在、恵泉女学園大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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ののまる
読了日:2023/07/28
のの
読了日:2014/11/04
紙魚
読了日:2009/03/25
W.S.
読了日:2023/08/03
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