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新しい共同体の思想とは

内山節

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784540201783
ISBN 10 : 4540201786
Format
Books
Release Date
March/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
内山節 ,  

Content Description

国境や貨幣などの虚構に支配された世界から、結び合って暮らす共同体的世界を取り戻す手がかりは、民衆が培ってきた伝統思想にあった。労働や共同体をめぐる独自の思想を形成してきた哲学者が、日本の自然信仰や仏教思想の展開を平易にひもとき、新しい変革の思想を構想する。

目次 : 序文 伝統回帰の思想的課題/ 第1講 共同体の思想(ヨーロッパの文明思想が限界を迎えた/ 日本の伝統的社会観の特徴 ほか)/ 第2講 関係と実体(本質は関係にある/ 関係本質論と仏教)/ 第3講 明治以降の日本を問いなおす(明治が潰したもの/ 国民の形成、国家への集約 ほか)/ 第4講 変革の思想を再検討する(しのいでいく柔らかな発想/ 役割を引き受ける)

【著者紹介】
内山節 : 哲学者。1950年東京生まれ。東京と群馬県上野村を往復しながら暮らす。立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科教授などを歴任。NPO法人・森づくりフォーラム代表理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • tamami

    「東北農家の二月セミナー」での内山先生講義録第3弾。本書によれば、このセミナーは30年以上に渡って続けられている由。活動の息の長さに改めて敬服の思いを抱く。前回第2弾では、資本主義経済の本質の切り込むと同時に、新しい市場経済のあり方について、伝統回帰的な農業や市場にも触れ、利他の精神で自然や人々と繋がり合う姿を説かれていたように思う。今回は、明治以降近代化が進められる中で、打ち捨てられてきた日本の伝統的思考について、日本の社会は生きている人間だけでなく、死者と自然を含めて構成されていること、仏教受容等々→

  • 半崎クジラ

    確かに本質を言えば関係なんだけど、関係だけにこだわっていては現実が疎かになりそうだよなと思いながら読んでいたら、最後に現実で役割を引き受ける、という形での回収。運命論的な解釈はしたくないけれども、関係の中に自分を置いて、そこですべきことを成す、というのはその通りだろう。小さい共同体にこそさまざまな権力を持たせて、国家はあくまでも外交などを「代行する」というのは手間がかかるし多分うまくいかないけど、でも小さい単位なら手間がかかることもできるのではと希望を持てる。日本の歴史について、そして信仰についての解釈は

  • プリン大魔神

    包括的な感想ではなく、局所的な感想です。 「差別の根本原因は概念をつくったこと、この世からあらゆる概念を消す、そういう生き方をすればあらゆる差別がなくなっていく」という華厳経の立場が興味深かったです。近年SOGIで様々なセクシャリティーについて名付けが行われていますが、それが差別を助長しているように思うからです。セクシャリティーは流動的でグラデーションにように限り無く細分化可能なものだと思うので、躍起になって全ての名付けようとせず、逆に「人類愛」という言葉で包括してはどうかと思いました。

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