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明治期の旧藩主家と社会 華士族と地方の近代化

内山一幸

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784642038485
ISBN 10 : 4642038485
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2015
Japan

Content Description

大名華族はそれまで統治してきた領地とどのような関係にあったのか。旧藩領と東京の二ヵ所に邸を構え家政を運営した意義、複雑な機構と人事、地域経済への支援、旧藩主家と立身出世の補完的な社会構造など、近世大名が近代において果たした歴史的役割を、福岡県の旧柳河藩主立花家から描く。大名華族を組織内に位置づけ、近代社会との関係を解明。

目次 : 序論/ 第1部 旧藩主家における意思決定の仕組み(家令・家扶の役割と担い手/ 明治期における旧藩主家と旧門閥家の関係/ 旧藩主家における意思決定と家憲/ 大名華族の意識と行動)/ 第2部 旧藩主家の財政と地域経済(旧藩主家の財政構造と家政改革/ 明治十年代における旧藩主家と士族銀行/ 補節 士族授産会社興産義社の再検討)/ 第3部 旧藩主家と立身出世の社会構造(旧藩主家と同郷会的組織/ 私立尋常中学校の設立と存続問題/ 旧藩主家と育英事業)/ 結論

【著者紹介】
内山一幸 : 1974年、静岡県に生まれる。1996年、九州大学文学部史学科卒業。2005年、九州大学大学院比較社会文化研究科博士課程単位取得退学。現在、日本学術振興会特別研究員(PD)、博士(比較社会文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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  • 秋津

    筑後・旧柳河藩主立花家と旧藩社会を分析対象とし、それらと地方の近代化との関係を考察した一冊。藩と家の分離が進む中、家政の改革・維持における旧藩士の存在や、旧藩主家によって地方の銀行機能の補完、上京遊学生(旧藩領民)の支援、旧藩領の私立学校への援助などが行われたことを指摘されています。育英事業における旧藩主家の貢献は、世代交代の進展に伴う「情誼」の薄弱化に備えた有為な人材確保という意図があったのではないかとの指摘は、家にとって負担となる行為をなぜ行い続けたのかということを考える上で重要だなと。

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