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太平記 6 岩波文庫

兵藤裕己

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784003014363
ISBN 10 : 4003014367
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2016
Japan

Content Description

観応の擾乱、尊氏の死、有力守護大名の没落のあと、年少の将軍義満の補佐として細川頼之が管領職に就任、その優れた政治によって「中夏無為」の太平の世を迎えることになった。南北朝五十余年の争乱の世を雄渾な筆致で描いた歴史文学の大著完結。

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • KAZOO

    最後の第6巻です。この巻では約半分くらいが本文で後は資料などや解説が詳細に記されています。史実を織り交ぜた物語ということで古典の太平記というものが物語としてこんなに面白いものだとは全体を読んではじめて感じました。今までは吉川英治やそのほかの簡潔なものしか読んでいませんでしたが、再度読み直したくなりました。確かに佐藤優さんがこれを読みなさいといったわけがわかる気がしました。

  • syaori

    「中夏無為」の世になってめでたく終了。出家した南朝の光厳上皇が吉野の後村上帝を訪ねる場面は、創作なのでしょうが南北朝の争いを描いてきた物語の最後を飾るものとしてとても感動的でした。鎌倉幕府の滅亡から足利義満まで、どれほどの人たちが登場し消えていったことでしょう。あわれを感じる暇もなく退場していく人物が多いのですが、登場しては消えていく彼らの放つ一瞬の輝きはこの物語の魅力と活力だったように思います。また彼らが退場しても、その兄弟・子や一族の物語は続いていくことに、無常と人の営みの逞しさも感じさせられました。

  • Francis

    ついに読了!この分冊では名管領細川頼之の一族でありながら南朝に下った細川清氏の四国下向から関東公方足利基氏と将軍足利義詮の死までを記す。最後は細川頼之が管領となり天下は平穏になりました、めでたしめでたし、で終わる。相変わらず原作とは大きく異なるであろう中国史のエピソードも満載。太平記は実はとても読みやすく、とても面白いので皆さんも読んでみて。

  • Francis

    太平記再読も無事終了。この分冊は足利尊氏・直義兄弟死去後、足利義詮・基氏ら二代目が中心になるので何となく勢いに欠ける気がする。足利義詮が亡くなって皆が悲しみに暮れる中、名管領細川頼之が登場し、天下は太平になりました、めでたしめでたしで終わる。巻末の解説は南北朝正閏問題から水戸史学について語られる。大河ドラマ「青天を衝け」で渋沢栄一翁が高崎城を襲撃しようとまで思いつめた背景にはこの水戸史学があった。出来ればこの解説も精読しておいた方が良い。

  • perLod(ピリオド)🇷🇺🇨🇳🇮🇷🇵🇸🇾🇪🇱🇧🇨🇺

    本最終冊には人名索引が付いており、これがあるのとないのとでは大変な違いがある。またそれもあって本文は半分強しかない。 第三十七巻 北朝側が京を奪還し、後光厳天皇も帰京、とならず里内裏へ。武家の権力の前には公家の不満も訴える方法がない。 細川清氏は南朝に下ったが、これを喜んだ後村上等は総大将に任じた。これに対する作者の批判は、降人を総大将とするものではないとの事で、いつもの漢籍引用。「項羽と劉邦」は楚の懐王の子孫を「義王」として奉り、総大将として秦と戦い、勝った。→

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