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それでも私は介護の仕事を続けていく

六車由実

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041098295
ISBN 10 : 4041098297
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

介護とはいかなる営みなのか。最後まで希望をもって生きるとは―?デイサービスを我が家の一階に移し、軌道に乗り始めた矢先のコロナ禍。介護民俗学を提唱して十年余、できなくなった聞き書き。立ち止まり、助けられ、介護の仕事と向き合う日々の奮闘記。

目次 : 第1章 面倒に巻き込まれてつながっていく/ 第2章 死者とつながる/ 第3章 たくさんのつながりがあるということ/ 第4章 聞き書きの行方/ 第5章 すまいる劇団「富士の白雪姫」/ 第6章 利用者さんが入院する、ということ/ 第7章 それぞれの年末年始/ 第8章 「不要不急」の河童/ 第9章 マロンもまた、つながりの中で生きている/ 第10章 共にあるということへの想像力/ 第11章 入浴は「気持ちがいい」だけじゃだめなのか?/ 第12章 刹那的だからこそ/ 第13章 たとえできなくなったとしても/ 第14章 それぞれのかかわり方で/ 第15章 みんなにとっての居場所であることと誰も排除しないということ/ 第16章 それでも介護の仕事を続けていくという予感/ 第17章 死と向き合うことの哀しみと希望/ 第18章 断片的な語りの聞き書き/ 最終章 「かかわりの歴史」の中で

【著者紹介】
六車由実 : 1970年静岡県生まれ。沼津市内のデイサービス「すまいるほーむ」の管理者・生活相談員。社会福祉士。介護福祉士。大阪大学大学院文学研究科修了。博士(文学)。民俗学専攻。2009年より、静岡県東部地区の特別養護老人ホームに介護職員として勤務し、2012年10月から現職。「介護民俗学」を提唱している。著書に『神、人を喰う―人身御供の民俗学』(新曜社/第25回サントリー学芸賞受賞)、『驚きの介護民俗学』(医学書院/第20回旅の文化奨励賞受賞、第2回日本医学ジャーナリスト協会賞大賞受賞)がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ネギっ子gen

    【関わりの歴史の中に今を書き直してみると、迷惑も、面倒も、すべてがかかわりの歴史の一部として相対化される】介護民俗学を提唱し10年余。現場で介護の在り方を問い続け見えてきた新境地を描く書。「おわりに」で、<高齢者だけでなく、自分も含めたすべての人に、それぞれのかかわりの歴史がある。そのかかわりの歴史を想像すること。そして、今、その誰かとかかわっているこの瞬間もまた、それぞれの歴史の一部であると気づくこと。それが、生産性にのみ価値を置く、この偏った考え方を乗り越える、一つの手がかりになるのではないか>と。⇒

  • メルコ

    静岡県でデイサービス「すまいるほーむ」を運営する著者のコロナ禍での日々を綴っている。以前の著作「驚きの介護民俗学」において施設の利用者から聞き書きをしていた著者であるが、コロナ禍で他者と密接に関わることができなくなり精神的にも苦しい日々を過ごすことになる。利用者が体調を崩したり亡くなってしまうことへの想いを率直に言葉にしていく。また利用者やその家族そしてスタッフとの関係をひもといていく。介護を必要としている人=社会的に不要な人といった論理に抗って、利用者とどのように接していったらいいのか、真摯に向き合って

  • ichigomonogatari

    介護施設「すまいるほーむ」の管理者・生活相談員である著者。コロナ禍での新しいストレスの中で利用者との深刻なトラブルにより著者はこの仕事を辞めようとまで追い詰められる。オリジナルの「介護民俗学」を提唱し、長く利用者から聞き書き続けてわくわくした喜びを得ていたが一時期はそれすらすらできなくなったのだ。しかし否応なしに続く日々の中で、人と人との関わりこそがその人の歴史であり、新たなつながりを育むこのほーむという場所の大切さとそこに関わる喜びに改めて気づいた著者がこの仕事を続けていこうと思うに至る過程が描かれる。

  • emiko

    普段のメンバーとは異なる他者が参加してくれることによって化学反応が生まれると表現されているが、私は色々な人間が関わることによってジグソーパズルのピースのようにひとつの型にはまって一枚の絵になっていると思う。だから一人一人は大切な存在であると思う。つながりはある意味必要だとは思うが、何もかも背負い込むのは 自分を追い込んでしまう危険性がないだろうか。

  • A.Sakurai

    『驚きの介護民俗学』の続々編.介護の仕事を続けているとはいえ立場が変わってきて,本を出すごとに段々と介護民俗学である聞き書きに関する記載が少なくなり,介護全般の話が多くなる.介護サービス利用者である一人ひとりの個別エピソードを中心に置いているが,そこに顕れる悩みや困難は日本のどこにでも遍く存在する普遍的な課題だ。その突破の試みとして聞き書きから敷衍する考えが綴られている.もっとも,量的に少なくなったが具体的な過去の体験談の聞き書き内容のほうが格段に面白い.

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