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それからのエリス いま明らかになる鴎外「舞姫」の面影

六草いちか

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062185950
ISBN 10 : 4062185954
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2013
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

真実を索める者に神は微笑む。別離後、ドイツに帰った「エリス」はどのような人生を送ったのか?その後、鴎外との間にはなんの交渉もなかったのか?…。ふたたび記録の森をさまよう著者に射した光は、ついに文豪の愛した女性の生身の姿を照らし出す。

目次 : 序章 続きのはじまり/ 第1章 エリーゼは鴎外の子を産んだのか/ 第2章 ままならぬ思い/ 第3章 ベルリン余話/ 第4章 うしろ姿が見えてきた/ 第5章 あともう一歩/ 第6章 その面影に/ 終章 つらいことより喜びを

【著者紹介】
六草いちか著 : 1962年、大阪府吹田市生まれ。高校卒業後、ドイツに語学留学。ゲーテ・インスティトゥートおよびウィーン大学でドイツ語を学ぶ。1988年よりベルリン在住。2000年以降、ドイツ関連の音楽・映画・旅行などについて記事を執筆するかたわら、森鴎外の研究に着手(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ころこ

    他レビューを読むと、実証主義によって謎や闇を暴くことが良いことだという含意が前提とされていることが分かります。歴史学における実証主義もマルクス主義に代わる社会批判の手法として用いられ、価値転倒の欲望が露出している節がありますが、小説である『舞姫』の読解や価値にいささかも関係ない調査の欲望にも同様の動機があるのではないか。しかし、文学者の生涯に一定の意味がありますが、細かく分かったところでそれ以上ではないでしょう。本書の面白さは戸籍役場と各公文書館での調査の場面にあります。いわゆるたらい回しに遭いますが、日

  • i-miya

    2013.10.20(読んだわけではありません、2013.10.20日経新聞読書、書評欄から) (評者=中沢けい、作家) (著者=六草(ろくそう)いちか、1962生まれ、ベルリン在住、雑誌執筆、森鴎外研究) (見出=森鴎外の「恋人」の足跡) 六草いちかも作品『舞姫』の裏にある真実を知るまでは、『むかつく小説』。 ドイツに置き去りにした妊娠した恋人が発狂するという結末は、受け入れがたい。 著者の前作、『鴎外の恋 舞姫エリスの真実』、エリーゼ・ヴィーゲルト。 綿密で詳細な調査。 

  • Maybe 8lue

    前作未読。舞姫のその後…とはなりません。エリーゼは手に職を持ってるし子どもはいないしユダヤ人男性との結婚もしてる。ただ子どもに関しては「わからない」というのが正しい、お墓さえわからないのだから。しかしながら彼女がルーツィであり歳の離れた妹の孫に取材できるまでの過程は宝探しのようで楽しかった。痛みを伴う2人の関係は豊太郎と同じく鴎外の意気地のなさで消滅するもエリーゼは前向きに生きていた、よかった。あとは後世まで豊太郎とそのモデルが女性の敵でありますように(だって息子連れてドイツに行ったっていいじゃん!!)

  • Nobuko Hashimoto

    森鴎外の「舞姫」のヒロイン、エリスのモデルと思われる女性を追うドキュメンタリー第2作。著者は、公文書や教会の文書をしらみつぶしに探し、モデルと思われる女性の妹の子孫を突き止め、女性の中年期の写真を手に入れる。前作も本作も、著者の探索を時系列で記述する形のため臨場感がある。研究者であればカットするような、調査にかかった時間や行き詰まり、対応した文書館の担当者の様子まで書かれており、調査の苦労や手法がわかるところも面白い。ただ、推測や感情に基づく記述や情緒的な表現が多い点には注意が必要。

  • おおにし

    中途半端な終わり方の『舞姫』を読んで、舞姫のモデルのエリーゼがどんな人生だったかとても気になっていた。本書で明らかになったエリーゼの生涯は森林太郎には裏切られたものの、予想以上に幸せなものだったことに安心した。結婚後のエリーゼの写真は貴重な証拠。著者のセレンディピティの強さと鋭い推理力で『舞姫』などに込められた林太郎の想い、文通が途切れた後の意外な二人の消息確認方法など、秘密のベールが1枚ずつはがされていく展開に興奮して読了。エリーゼの墓地は見つかっていないが、いつか著者が見つけ出すのではと期待している。

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