Books

地球が寂しいその理由 ハヤカワsfシリーズ Jコレクション

六冬和生

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784152094933
ISBN 10 : 4152094931
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2014
Japan

Content Description

地球と月を統括する量子コンピュータのAI人格は、双子の姉妹だった。姉のアリシアは、崩壊寸前の地球環境と社会の維持につくす優等生タイプ。妹のエムは、ゴシップに夢中な月の脳天気ガール。人間を常に教導し畏怖されている姉妹だが、秘密の専用回線では毎日喧嘩ばかり。月のヘリウム3採掘権をめぐる姉の申し入れに対して、妹が出した条件はなんと地球のロックスターの月面公演依頼だった。万事がこの調子の妹にアリシアは激怒するが、エムには姉に告げられないある“秘密”があった―星間を行き交う罵詈雑言の応酬の裏で、地球圏全てを巻き込む壮大な危機が迫る…。ハヤカワSFコンテスト大賞受賞第1作。

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • みっちゃん

    何と壮大な姉妹喧嘩!姉は地球、妹は月を統括するAIなのだから。しかし、怒ったり笑ったり、何て人間くさいAIだろう、と思ったらそのプロトタイプがやはり!前作【みずは無間】からも連なる物語なのね。地球と月の切実な資源と環境問題を語りながらも、根底にあるのは遥か過去からの切ないラブストーリーでした。この皮肉っぽくもユーモアのある語り口と、作者の造り出す世界が結構好きではあります。

  • miroku

    AIの擬人化が六冬さんらしくて、実にファンキー。『みずは無間』ほどのインパクトはないが、ラストシーンの切なさが良い。

  • ほぼひつじ

    「みずは無間」でも見せた、巨大スケールと日常の相克はやはり見事でした。月と地球を統括しているAIの姉妹喧嘩。と言えば端的に説明できるけど、そこだけが魅力じゃない。大ネタを詰め込んで、綺麗に畳んだはずなのに、考えられる余白の大きい小説だと感じます。AIなのに、かなり感情豊かなのが騒動のポイント。自分のオリジナルAIの謎や、地球の破滅へ向かう人類の尻拭い、姉または妹の鬱陶しさなどを、壮大に絡めてドタバタします。スケールの大きな姉妹の掛け合いや、それに翻弄される人々のあたふたを、結構楽しみました。(→)

  • 更紗姫

    壮絶な姉妹喧嘩(妹は私との電話の後、腹立ちまぎれに電話機を粉砕!)、強迫観念じみた恋心、音楽への憧憬・・・ 散りばめられたガジェットはそれなりに魅力的だが、感情移入出来るキャラクターがいない事が残念。姉妹の諍いも「近親憎悪」なら理解できるが、同じプロトタイプから生まれて、何でここまで隔たったのか途方に暮れる。生真面目なお姉さんが傷ついた結末に胸を痛めている<姉>です。ネットのマトリクスに棲むAIと言えば『エンダー』のジェインだが、早晩 全てをAIに委ねる程人類は堕落しちゃうのかな〜?面白い事は認めるが。

  • ふかborn

    これでは地球AIのアリシアがかわいそうであんまりだ。真面目な姉が自由奔放な妹に振り回されて、どうして割を食わねばならないのか…肩入れし過ぎて月AIのエムが憎らしい。オパールにしても人権侵害されているのに少しのんき過ぎやしないかい岩六さんよ、とイライラさせられるし、安心感のあるアリシアよりコケにされたと感じているエムの方について行く(歌に込めた意味が理解出来ない月のAIに「月に連れて行って」と歌うくらいイカレている)のだから、結局そっちかいっと突っ込んじゃう。でも、読者にのめり込ませたら作者の勝ちなのよね。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items