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電力システム改革をどう進めるか

八田達夫

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784532355302
ISBN 10 : 4532355303
Format
Books
Release Date
December/2012
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

原発事故を契機に電力自由化の必要性を再認識した日本。価格メカニズムを駆使して地産地消、節電、自家発の参入、温暖化対策などを促す多彩な方策を吟味しながら、最適なエネルギー供給体制とは何かを考える。

目次 : 第1章 電力自由化とは何か―送電線の開放/ 第2章 中立的な開放の要件―リアルタイム価格による精算/ 第3章 停電を防ぐにはどうすればよいか/ 第4章 新規参入の促進と前日スポット市場の活性化/ 第5章 送電線使用の効率化/ 第6章 中立的な調整電力の調達/ 第7章 望ましいエネルギー・ミックス―温暖化対策と原子力/ 第8章 電力改革の提案

【著者紹介】
八田達夫 : 1943年生まれ。66年国際基督教大学卒業。73年ジョンズ・ホプキンス大学大学院博士課程修了。オハイオ州立大学助教授、埼玉大学助教授、ジョンズ・ホプキンス大学助教授・准教授・教授、大阪大学教授、東京大学教授、国際基督教大学教授、政策研究大学院大学学長等を経て、大阪大学名誉教授、政策研究大学院大学名誉教授、学習院大学特別客員教授、経済産業研究所ファカルティフェロー。主な著書に『年金改革論』(共著、日本経済新聞社、日経・経済図書文化賞受賞)ほか多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • O. M.

    電力自由化を長年研究してきた経済学者の著者が、2012年現在の状況下での電気事業改革案をまとめた政策提言書。複雑な問題をダイジェスト版のようにまとめた一冊で、一般の方が読むには少し難しく、逆に知っている人にははしょりすぎて荒い説明に感じるのでは。電力関係の大学・大学院生向けといった内容。私は本書のままの政策は難しいと考えるが、特に1.電力インフラ開発には長期の投資が必要なこと。2.自由市場では送電ネットワークの運用・維持管理が困難になること。3.新たな自由市場の規制機関をどう作るか? 軽視があると思う。

  • きみどり

    電力市場も含めて、適切な競争環境を構築するにはどうするか、という観点から非常に面白く読んだ。本書の提言のポイントは、「計画値方式(=使用量・発電量を前日に届け出る)によるインバランス清算(=前日の計画と実際の差分を売買する)の仕組みに基づいて、発電者と需要者に対して、送電線を自由化(複数の電力供給会社に対し、規制料金の下で送電線を公平に開放すること)せよ」である。なお、電力分野の用語について知識がなかったため、巻末に用語集があったら読み進めるのに便利だったように思う(ついでに言えば索引も欲しい)。

  • つる

    電力自由化について学ぶ必要があったので手に取った一冊。前半は割とじっくり読んで後半は斜め読み。発送電、給電指令の分離の方法やその深度などの説明は海外の事例も取り上げつつでわかりやすかった。日本の事例については、著者の主張だけでなく、現行の日本のシステムについて一箇所にまとめておいてくれると嬉しかった…けどそこは自分で調べようと思います。

  • Shiori

    送電線の送電ロスとか、中立性に関して主に書いてあったと思われる。電力を勉強しようではじめにこの本をよんでしまったので少しハードル高かった。基礎本を読んでからリベンジ。

  • aki

    "制度設計"というものを学べました。市場にどこまでを任せるか,政治は何に介入するべきなのか等,現在の電力システムの問題点を明らかにし,自由市場を基本とした合理的な制度設計について説明されています。本書から時代は少し進み,スポット市場価格が明らかになってきており,改めて制度設計が正しいか考える契機になりました。

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