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有職の色彩図鑑 由来からまなぶ日本の伝統色

八條忠基

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784473044235
ISBN 10 : 4473044238
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

〈日本の伝統色と装束の色目《全370色以上》を網羅〉
〈平安貴族たちが見ていた色と風景を再現した、ビジュアルな色図鑑〉

平安時代から伝わる伝統的な80色の色と、それらを組み合わせたかさね色目や織色など装束の色目約290色を文献資料に基づいて再現。

色の由来や用例、典拠文献などを詳しく解説します。さらに、それぞれの色彩のモデルとなった植物や動物、染料などをあざやかな写真資料で紹介。

古来日本人がどんな風景を見て、どんな色をどのように身につけていたのかを感覚的に理解することができる、画期的な色の図鑑です。

著者プロフィール
八條忠基 (ハチジョウタダモト) (著/文)
装束研究家

【著者紹介】
八條忠基 : 綺陽装束研究所主宰。全国の大学・図書館・神社等で講演多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ヴェネツィア

    著者の八條忠基氏は、有職故実の研究家。綺陽装束研究所を主宰する。『延喜式』(927年完成)に見る五色(青・黃・赤・白・黒)は陰陽道に基づく基本色である。そこからはバリエーションということになるが、紅だけでも、「深紅」(こきくれない)、「中紅」(なかくれない)、「退紅」(たいこう)とあり、赤は他にも「赤白橡」(あかしらつるばみ)、「掻練」(かいねり)、「火色」(ひいろ)、「深緋」(ふかひ)「浅緋」(あさあけ)、「朱祓」(しゅふつ)、「深蘇芳」(こきすおう)以下に続いていく。よくこれだけ微細な色の違いを⇒

  • ふう

    四季のある国ならではの、自然の移り変わりとともに少しずつ変化していく草花や樹木の色を取り入れた染色が紹介されています。色も繊細で美しいけど、表す言葉も「朽葉」「赤朽葉」「黄朽葉」など味わい深いものがたくさん。皇位継承の儀式の折、天皇だけに許された色と紹介された黄櫨染をはじめ、制度や位によって身につけることが許されていた色も紹介されています。衣服に取り入れるのは難しいけど、暮らしの中に取り入れたくなる色もありました。ただ、花や緑が溢れている今の季節は、窓から見える自然の色に勝るもの無し、でしょうか。

  • 彩菜

    オールカラーの美しい本で、平安以来の色彩の雅と基礎知識を丁寧に教えてくれます。例えば同じ「あか」でも紅は紅花染めで私的なお洒落、緋色は茜染色で公的に用いられたのだそう。またそれぞれの色の染料や重ね色目のモデルとなった植物や動物の写真が充実しているのも楽しいです。青、浅黄、白+蘇芳=白梅、薄色+青=楝、黄+青=女郎花…色彩と写真から言葉が記号となりイメージを喚起する星座となるように、色が記号となり様々にイメージを結んでゆくのが良く解ります。自然の彩りを愛しそれを詩のように生活に取り入れていたなんて素敵だなー

  • たまきら

    フルカラー、うっとりする美しい色の図鑑です。天然の染料や色の説明部分を楽しく読みましたが、両方が微妙に混ざっているため、水溶性のツユクサ色素でこんな色が本当に出るんだろうか?とかちょっと早とちり。材料に興味がある人間と、色が持っていた肩書という側面に興味がある人、どちらも満足させるのは大変よね。後半の色の組み合わせはあちこちで最近見てきましたが、印刷が美しく説明も私好みで、今まで読んだ類似の本の中で一番勉強になりました。

  • ひめありす@灯れ松明の火

    夏虫の襲。かわせみのあお。早蕨。菖蒲の勝負…小栗色。こき栗色…移ろいぎく…虫青。松の雪。唐紙。おりの色。だんのいろ。裏山吹。蝉の羽。

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