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ISBN 10 : 4480090673
Content Description
戦争は、一応の戦後処理が終わった後にも、その後の歴史に大きな、かつ持続的な影響を与えずにはおかない。しかも敗者の場合には、しばしば〈勝者=正義、敗者=悪〉という勝者による事後の正当化が加わるために、「戦後」の克服はいっそう難しい。私たちがまさに「戦犯裁判」や「靖国問題」などで体験しつつあるように、過去(=戦後)が現在を支配し続けているのである。ナポレオン戦争の敗者フランス、第一次大戦の敗者ドイツのそれぞれの戦後を、日本の場合と比較し、矛盾と混乱に満ちた「戦後」という特殊な時代を整除し「普遍化」する文明史の画期的な試み。
目次 : プロローグ―戦後を評価する基準/ 第1部 ナポレオン戦争とその敗者フランスの戦後(ナポレオン戦争の新しさ/ 戦後処理の貴族的伝統/ 正統性の不在/ 堕落の開始=十九世紀)/ 第2部 第一次世界大戦とその敗者ドイツの戦後(大衆の欲した戦争/ 国家総力戦の破局/ 史上最悪の戦後?/ ワイマール版・戦後の克服)/ 第3部 大東亜戦争とその敗者日本の戦後(正戦論の陥穽/ 日本の近代戦争の本質/ 共存か対決か/ 真珠湾とポツダムの間/ 第三の戦後=思想改造/ 勝者のジレンマと勝敗の収支決算)
【著者紹介】
入江隆則 : 1935年生まれ。京都大学文学部、東京都立大学大学院(英文学)修了。岩波映画を経て明治大学教授となる。現在は明治大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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筑紫の國造
読了日:2017/02/07
p31xxx
読了日:2011/05/19
朝吹龍一朗
読了日:2010/01/10
Naoya Tomihisa
読了日:2015/07/12
昼寝
読了日:2023/07/04
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