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一銭五厘たちの横丁 ちくま文庫

児玉隆也

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480440396
ISBN 10 : 4480440399
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

桑原甲子雄が撮影した留守家族たち、出征してその写真を受け取った横丁の兵士たちの戦中・戦後を記録した傑作ルポ。解説 鶴見俊輔/児玉也一

【著者紹介】
児玉隆也 : 1937‐75年。ルポライター。兵庫県生まれ。60年、早稲田大学卒業後に光文社入社。『女性自身』編集部を経て72年よりフリーに。『文藝春秋』1974年11月号に発表した「淋しき越山会の女王」は田中角栄首相退陣の契機となり、文藝春秋読者賞を受賞。また本書『一銭五厘たちの横丁』は死後、日本エッセイスト・クラブ賞を受賞した

桑原甲子雄 : 1913‐2007年。写真家。東京市下谷区車坂(現・台東区東上野)生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • kinkin

    一銭5厘とは太平洋戦争終戦前の郵便葉書料金のことで、これを徴兵・召集される兵士の命にたとえたもの 。東京の下町。一銭5厘で徴収され残された家族を撮ったのが桑原甲子雄という写真家。著者はこの写真で当時の家族の今、出兵した兵隊の消息をインタビューを交えて解説して言える。この本は昭和48年頃に書かれた本、当時はまだ戦後30年くらい、当時の様子や思い出を語ることができる人が沢山いた。露路で遊んだ幼馴染がみんな戦死している話や、写真の多くは名前不詳も多い。屈託のない笑顔の少年、不安げな家族たちの写真が載っている、

  • 100

    戦場に送られた銃後の家族写真のその後を追い、戦中戦後の下町路地の空気を記録したルポ。帰ってきた人、戻らぬ人、失った辛さ、生き抜く人間の強さいずれの明暗もさらりと描く、優しい距離感。作者の反骨心の原点なのか、産物か。

  • まこみや

    読了

  • keichato

    良かった。 日々平和の中で暮らしていると、戦争はどこか遠くの世界や、遠く過去の世界で起きたことで、自分のこの世界と地続きであるということを忘れがちだけど、この本を読むと意識が変わる。当然なんだけど、戦争と暮らしは繋がっていて、戦争に行って帰ってきた人も、帰ってこられなかった人もいる。過去のことは話したくないという人も、写真をきっかけに過去のことを話してくれる人も、みんな戦争でたくさんのものを奪われたんだろうな。写真が存在することによって、当時の人々が実物として自分にも認識できるという体験。

  • ねぼちゃん

    死を感じたときを"頭から爪先まで美しく透明な水が流れた"と表現するの凄い。こんな表現初めて。

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