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過ぎ行く風はみどり色 新版 創元推理文庫

倉知淳

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784488421229
ISBN 10 : 4488421229
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2019
Japan

Content Description

亡き妻に謝罪したい―引退した不動産業者・方城兵馬の願いを叶えるため、長男の直嗣が連れてきたのは霊媒だった。インチキを暴こうとする超常現象の研究者までが方城家を訪れ騒然とする中、密室状況下で兵馬が撲殺される。霊媒は悪霊の仕業と主張、かくて行なわれた調伏のための降霊会で第二の惨劇が勃発する。名探偵・猫丸先輩が全ての謎を解き明かす、本格推理小説の雄編!

【著者紹介】
倉知淳 : 1962年静岡県生まれ。日本大学芸術学部演劇学科卒業。94年、『日曜の夜は出たくない』で本格的な作家デビューを飾る。以後、ユーモラスで親しみやすい作風ながら、ミステリとしての完成度にも妥協しない、高いクオリティの作品群を書き続けている。2001年、『壺中の天国』で第1回本格ミステリ大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • はっせー

    相変わらず倉知先生の猫丸先輩シリーズは本当に面白いと思った! この本は猫丸シリーズ2作品目である。そして珍しい長編推理小説となっている。亡き妻に謝りたい主人公の祖父とその祖父の家で起きる事件を猫丸先輩が謎を解いていく。この本で面白いと思うのはやはり伏線のエピソードの豊富さである。例えば登場人物に超心理学をやっている教授がでてくる。そのときに専門用語のシンクロニシティや残存思念といった用語の話や転生についての話が本当にためになる。また猫丸先輩シリーズを読みたいと思った!

  • オーウェン

    豪邸を携える方城家は、当主の兵馬が霊媒に心酔しており、家族は困惑する。 そこで超常研究の研究者二人を招き、インチキを暴こうとするも、兵間が離れで殺される事態に。 孫の成一は猫丸先輩に事件の解決を依頼する。 詳しいことは不明ながら、なぜか推理の場にいる猫丸先輩の初長編。 関係者全員にアリバイがあることが分かるのだが、ある一つの事実によってアリバイが崩れるという驚きは中々のものがある。 猫丸先輩の毒舌も絶好調で、成一とのやり取りも笑える仕上がり。 後のシリーズ作品も読みたい。

  • おぬち

    猫丸先輩シリーズ第2弾にして、長編!前回は短編だったのでめっちゃ期待しながら読みました。もー猫丸先輩のキャラが最高!笑 約600Pあるのですが先輩いつ登場ですか!とソワソワしてしまった。。完全に神津トラウマ笑笑 最後のどんでん返しもあっぱれで終わり方もよい。ほんとこのシリーズは気楽に読めるしっかりしたミステリーで期待を裏切らない

  • geshi

    オカルティックな心霊要素とのんびりした日常と不可能犯罪とが未分割で流れる独特の空気感で、倉知さん作品の美味しい要素全部乗せた作品。優しさと悪意とが・日常と非日常が・科学とオカルトが・そこにあるありのままのもので描かれる。他者を一面的には捉えずバランスをとる猫丸先輩の視線、冷静でいながら懐の深い世界の受け止め方が、やっぱり好きだなぁ。たった一つの事でガラリと変容して見えるサプライズが、作者自身のテーマとも綺麗に繋がる。謎解きを行う優しい理由が本当に良い名探偵してるわ。

  • 糸巻

    猫丸先輩初の長編、新装版である。一代で財を成した資産家の祖父が奇怪な言動をするようになり、心配した母から実家に呼び戻された成一。叔父が連れてきた霊媒師や超常現象研究家達がいる中、不可能とも言える状況下で殺人事件が連続して起きてしまう。何をしているのか多忙な猫丸先輩が事件に絡んでくるまで少し焦れったくもあったが、颯爽と?登場してからはもう彼の独壇場である。猫丸先輩のペースで次々と謎が解明されていくのが気持ちいい。その外見からは想像できない思慮深さや優しさのギャップが魅力的。しかし文庫で1400円は高いなぁ…

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