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公家源氏 王権を支えた名族 中公新書

倉本一宏

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784121025739
ISBN 10 : 4121025733
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2019
Japan

Content Description

源氏と聞いてイメージするのは頼朝や義経らに代表される武士だろう。だが日本古代史においては、源氏の姓を与えられた天皇の子孫たちが貴族として活躍していた。光源氏のモデルとされ藤原氏に対抗した源融、安和の変で失脚した源高明、即位前に源定省と名乗った宇多天皇など。家系は「二十一流」に及び、久我家、岩倉家、千種家、大原家など中世や幕末維新期に活躍した末裔も数多い。王権を支えた名族の全貌。

著者プロフィール
倉本 一宏 (クラモトカズヒロ) (著/文)
倉本一宏

1958年(昭和33年),三重県津市に生まれる.東京大学文学部卒業.同大学大学院人文科学研究科国史学専門課程博士課程単位取得退学.2009年より国際日本文化研究センター教授.博士(文学,東京大学).専門は日本古代政治史,古記録学.著書に『蘇我氏――古代豪族の興亡』『藤原氏――権力中枢の一族』『一条天皇』『戦争の日本史2 壬申の乱』『藤原道長「御堂関白記」全現代語訳』『藤原行成「権記」全現代語訳』『藤原道長の日常生活』『藤原道長の権力と欲望』『平安朝 皇位継承の闇』『「旅」の誕生』『戦争の日本古代史』など.

【著者紹介】
倉本一宏 : 1958年(昭和33)、三重県津市に生まれる。東京大学大学院人文科学研究科国史学専門課程博士課程単位修得退学。現在、国際日本文化研究センター教授。博士(文学、東京大学)。専門は日本古代政治史、古記録学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 真理そら

    膨大な系図と共に公家源氏について分かりやすくまとめられている。確かに源氏の系譜では頼朝義経あたりの武家が有名すぎるけれど、賜姓源氏では公家としての有名人も多い。そういえば藤原道長の妻は二人とも賜姓源氏だ、天皇の血筋という箔付けが欲しかったのかもしれない。光孝天皇の流れの光孝源氏・是忠(宇多天皇と兄弟)の曾孫・康尚は仏師になり、その子が定朝だという記述で『満つる月の如し(澤田瞳子)』を読み返そうと思った。平安時代の作品の資料としても役に立ちそうだ。

  • ホークス

    おなじみの頼朝や義経は清和天皇の子孫。清和源氏も平安期の天皇から出た多系統の源氏の一つ。本書は各源氏の公家としての歴史を追う。藤原氏の全盛期とあって、天皇から一代目は出世しても、その後が続かない。公家の出世争いは激しく、藤原氏は邪魔者に容赦しない。にも関わらず、相応の公家として生き延びた系統もある。藤原氏も皇統に連なる源氏との婚姻を望んだためで、両家の関係図は複雑怪奇。本書は各天皇から数代の源氏系図(官職付き)が素晴らしい。血縁話はマニアックだけど、官職もたくさん出てきて律令制好きとして満足。

  • terve

    武家では無い源氏にスポットライトを当てた良書。「王権の藩屛」たり得たのは一部の源氏であり、実際は世代が下がるにつれて没落する貴族も多かったようです。中央での出世を諦め、別世界に活躍を求めたのが武家の源氏であるというのも面白い話で、もし、ミウチ意識によって全員が貴族になれたならば、鎌倉幕府は生まれなかったということなのでしょう。そう考えると、歴史の偶然(必然?)を感じずにはいられません。第四章で散見される「〜源氏のすごい人たち」という括りは、筆者ならではの表現では無いでしょうか。

  • syota

    光源氏の子孫はどうなるのだろう、とは常々思っていた。読友の方のレビューでこの本を知り、さっそく読む。読み応えのある真面目な歴史啓蒙書だ。我々の知る平安時代の歴史は皇室と藤原氏から見たものだが、ここに書かれているのは藤原氏よりはるかに格式高い貴種でありながら、貴族としてはついに主導権を握れなかった源氏たちから見た歴史。平安時代の天皇の多くは、皇位継承候補者以外の子を源氏として臣籍降下させ、結果として大量の源氏が次々に誕生した。しかし、氏族としての地盤を持たない彼らは、皇室との身内意識だけが頼り。→

  • みこ

    臣籍降下した賜姓源氏のあれこれ。あくまで(歴史的に無名な)源氏中心なので、話の中に時折出てくる天皇や藤原氏の名前で何時くらいの時代の話かを理解しないと読めない。はっきり言って著者に読者を楽しませようという意図はないだろう。お父さんのお父さんを真っすぐ辿ればかつての天皇に行きつくのに、民間人の藤原氏にへいこらしてたことに初めは違和感を感じていたが、要するにその時の天皇の嫁の父か遠い親戚か、「ミウチ」かどうかで当時は上下関係が決まっていたようだ。現代で例えるなら小和田恒氏と竹田恒泰氏?

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