「ホーホー」の詩ができるまで ダウン症児、こころ育ての10年

ダウン症に生まれた娘の初めて書いた詩「ホーホー」が、
第19回NHKハート展に入選するまでの確かな成長を
社会人類学者の父が、温かく冷静なまなざしで綴った
勇気と希望のあふれる「こころ育て」の書。

「ホーホー」の詩ができるまでの経緯は、NHK「ハートネットTV」で紹介され、
多くの反響を得ました。
本書は、障害をもって生まれたご家族に役立つことはもちろんこと、
すべての子育てに通じる「こころ育て」の実践記録です。

本書の主人公・静香さんが、豊かな感受性を得て、素晴らしい詩を紡ぐまでに成長した
背景には、早期療育を提唱し、陰に日向に励まされた大阪医科大学病院の玉井浩先生
の存在があります。
玉井先生は、本書の刊行に際して、次のような言葉を贈って下さいました。

本書を読まれた方は、ご両親のあふれるような愛情によって育てられた静香さんは
本当に幸せであると思われることでしょう。
読み終わって、幸せに感じている私自身がいます。
多くの方に本書が読まれ、家族の素晴らしさが広がって世界中が幸せになることを
祈っています。
最後に、ご両親を魅了した静香さんの素晴らしい力に賛辞を送りたいと思います。

[著者紹介]
国立民族学博物館教授
1968年、東京都生まれ。東京都立大学大学院
社会科学研究科博士課程単位修得退学。博士(社会人類学)
専門は社会人類学・東南アジア研究。主な著書に、
『ドリアン王国探訪記--マレーシア先住民の生きる世界』(臨川書店)
などがある。2006年、第4回東南アジア史学会賞受賞。
今回のテーマでは、岩波ジュニア新書『いのちはどう生まれ、育つか』(道信良子・編)に、
著者の「私たちの選択」が収録されている。

【著者紹介】
信田敏宏 : 国立民族学博物館教授。１９６８年、東京都生まれ。東京都立大学大学院社会科学研究科博士課程単位修得退学。博士（社会人類学）。専門は社会人類学・東南アジア研究。主な著者に『周縁を生きる人びと―オラン・アスリの開発とイスラーム化』（京都大学学術出版会、第４回東南アジア史学会賞受賞）などがある（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）