Product Details
ISBN 10 : 4040821033
Content Description
家族と国家は、共に最大の政治集団である。DV、虐待、性犯罪。家族は以心伝心ではなく同床異夢の関係であり、暴力的な存在なのだ。イエは「国家のミニチュア」に陥りやすい。その中で、私たちは日々闘っているといえる。絶え間ない加害に被害者がとる愛想笑いも自虐も、実はサバイバルを超えたレジスタンスなのだ。加害者更生の最前線と、心に砦を築きなおす新概念を熟練のカウンセラーが伝える!
目次 : まえがき―母の増殖が止まらない/ 第1部 家族という政治(母と息子とナショナリズム/ 家族は再生するのか―加害・被害の果てに/ DV支援と虐待支援のハレーション/ 面前DVという用語が生んだもの/ 「DV」という政治問題/ 家族の構造改革)/ 第2部 家族のレジスタンス(被害者の不幸の比較をどう防ぐか/ 加害者と被害者が出会う意味/ 加害者アプローチこそ被害者支援/ レジリエンスからレジスタンスへ/ 心に砦を築きなおす)/ あとがき―知識はつながりを生むのだ
【著者紹介】
信田さよ子 : 1946年岐阜県生まれ。公認心理師・臨床心理士。原宿カウンセリングセンター所長。お茶の水女子大学文教育学部哲学科卒業、同大学大学院修士課程家政学研究科児童学専攻修了。駒木野病院勤務を経て、1995年に原宿カウンセリングセンター設立。日本公認心理師協会理事、日本臨床心理士会理事などをつとめる。アルコール依存症、摂食障害、DV、子どもの虐待をはじめ、親子・夫婦関係、アディクション(嗜癖)に悩む人たちやその家族、暴力やハラスメントの加害者、被害者へのカウンセリングを行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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