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秩父宮 昭和天皇弟宮の生涯

Masayasu Hosaka

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784122037304
ISBN 10 : 4122037301
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2000
Japan

Content Description

幼年期には昭和天皇と共に育ち、英国生活を経て、陸軍の軍人としての道を歩んだ秩父宮雍仁親王。二・二六事件での「黒幕」説を綿密な取材によって明確に断ち切り、そして、日米開戦時の反英米潮流にどう抗したのか、皇室と国民との関係を模索した戦後の姿などを追って、悲劇の皇族を等身大に描いた名著。

目次 : 第1章 第二皇子の幼少年時代/ 第2章 大元帥の補佐役として/ 第3章 英国生活での開眼/ 第4章 昭和維新時代の弟宮/ 第5章 「兄と弟」の二・二六事件/ 第6章 確かめられた天皇家の絆/ 第7章 戦争へと傾斜するなかで/ 第8章 療養の日々と終戦工作/ 第9章 開かれた皇室の先駆者/ 第10章 委ねられた松明

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • なにょう

    読んだ。正月の時間のある時に、何か分厚い物をと手にした一冊。時間と気力・体力のある時に読むが吉。感想はきりがないが……明治の末に生まれ、本来は海軍に進みたかったものを陸軍に進む。大正の末年には英国に留学する機会を得るが、父・大正天皇の危篤の報を受けやむなく帰国。再び英国に戻ることはかなわなかった。昭和に入り、2・26事件や日中戦争の拡大と苦難が続く。兄・昭和天皇が孤独だったように、秩父宮も孤独にひたむきに戦争不拡大のために行動する。しかし、よき軍人であり、よき皇族であろうとした秩父宮はついに病に倒れた。

  • 若黎

    名前だけしか知らなかった秩父宮様の生涯を興味深く読ませていただきました。

  • まめお〜

    天皇の弟宮という明治・大正にはなかった立場、前例のない道を進まなくてはならなかった秩父宮雍仁親王の生涯。幼年期から薨去まで700頁のボリュームだが、飽きることはない。著者の7年にわたる取材の賜物か。若き日の論文では日本の国民性を「自己のことは棚に上げ置き他人の事は不必要に干渉す」、戦後のエッセイでは「ジャーナリズムは天皇家のプライベートな行動などに触れるべきではない」と、今に通ずる言葉を残しておられることに感嘆。天皇陛下が新年のご感想として述べられた「戦争の歴史」もこの本で学べることが多々あると思う。

  • 田中峰和

    大正天皇の次男として生まれた秩父宮は後の昭和天皇と1歳違いだが、明治天皇を範とする兄に対し、彼は大正天皇に親しみを感じていた。後に、陸軍大学校を卒業する秩父宮は、5.1.5事件に関わる青年将校たちからも慕われ、天皇親政を求められた。生真面目な秩父宮は、社会の不合理を正すことこそ天皇の使命と、兄を説得しようとするが、頑として拒否される。腐敗政治に対して不穏な動きをする陸軍を抑える意味でも、憲法を停止して親政を求める秩父宮。だが、裕仁は憲法を順守する明治天皇の意志を継ぐことを重視し、二人の間に相剋が生まれた。

  • 波 環

    昭和天皇の即位したとき、秩父宮も天皇も若かった。近代日本も若かったのだ。近代日本をどうあるべきか前例のない道を歩いた被験者としての生き方、在り方の記録。高松宮日記は引き続き目を通しているが、兄宮へ手紙、などと書いてあるところは秩父宮と意識して読むべきなのだと再認識。あとがきの半藤一利が二二六事件のときの秩父宮の立場に疑問を述べているが、保阪は宮の人柄を浮き立たせるため、想像で書くしかない部分は美化に解釈の傾向はあると思う。【近代皇室が間もなく二人目の天皇の弟を得るかもしれないタイミングでの再読】

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