佐野眞一(ノンフィクション作家)

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完本カリスマ 上 中内功とダイエ-の「戦後」

佐野眞一(ノンフィクション作家)

User Review :4.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480426307
ISBN 10 : 4480426302
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2009
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Product Description

闇市から出発し、日本最大の流通帝国ダイエーを築き上げた「戦後最大の成功経営者」中内功。戦後日本の盛衰と運命を共にした男の一生をたどる。

Content Description

神戸の零細な薬屋に生まれた中内功は、地獄のフィリピン戦線を奇跡的に生き延び、戦後、三宮の闇市から事業を始めた。流通の世界に革命を起こし、高度経済成長と足並みをそろえるように急成長を実現、日本一の小売業者にのしあがる。しかし、破滅の足音はすぐそこまで迫っていた。二十年以上にわたる取材をもとに、圧倒的なディテールで中内ダイエーと戦後日本を描いたノンフィクション大作、増補完全版。

目次 : プロローグ 私はなぜ中内ダイエーの盛衰を書いたのか/ 第1部 苦悶と狂気(沈む半月マーク/ メモリアルのなかの流通帝国)/ 第2部 飢餓と闇市(三角の小さな家/ 書かれざる戦記/ 日本一長い百貨店/ キャッシュレジスターの高鳴り/ 牛肉という導火線)/ 第3部 拡大と亀裂(神戸コネクションと一円玉騒動/ わが祖国アメリカ/ 黄金の六〇年代/ ベビーブーマーたち/ 血と骨の抗争)/ 第4部 挑戦と猜疑(「わが安売り哲学」/ 三島由紀夫と格安テレビ/ 一兆円は一里塚/ バブルの予感、V革の悲劇)

【著者紹介】
佐野眞一 : 1947年、東京生まれ。早稲田大学卒業後、出版社勤務を経てノンフィクション作家に。時代をえぐりとるようなルポや、綿密な資料調査と粘り強い取材によって日本近現代史の巨大なテーマに正面から迫る作品を書き続けている。『旅する巨人』で大宅壮一ノンフィクション賞、『甘粕正彦 乱心の曠野』で講談社ノンフィクション賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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フィリピン戦線から命からがら帰国した中内...

投稿日:2021/04/25 (日)

フィリピン戦線から命からがら帰国した中内功が小売りの日本一の企業となったダイエーが小売りの売上高日本一になるまで、当時の中内功の著書やインタビュー記事や関係者へのインタビューを踏まえてダイエーの絶頂からその後会社を追われるまでを丁寧に追っていく一冊。佐野眞一の著書らしく、著者の主観たっぷりで的外れで陳腐な考察が多いのがとても残念だが、この点を除けば、戦後の小売りのナンバーワンとなった企業を作り上げた人物を描いた渾身の1冊。

DJもちお さん | 東京都 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ばんだねいっぺい

    ダイエーでバイトをしていたことがある。文字ですら炎が吹くようなイメージであるのに本人に直接会ったらと考えると脚が震える。やはり、タイミングと適材適所なんだよな。

  • 筑紫の國造

    戦後日本の経済成長と共に小売業の覇者となり、そして没落していった中内㓛の一台記。中内を軸にしつつ、彼を取り巻く人間たちやその他のライバル的小売業者などにも多くの紙幅が費やされ、膨大な資料はもちろんのこと、数多くの証言者によって描かれる本書は、まさしく「完本」の名に相応しい。かつては平凡で人々の印象にも残らない男は、戦争でこの世の地獄を経験してその人格が一変した。人を惹きつけるカリスマ性と同時に情け容赦ない非情さを併せ持つようになった。まさしく、戦後日本を象徴する人間の1人と言えるだろう。

  • おおきなかぶ

    このノンフィクションは面白い。でも、中内功は恐ろしく怖い。

  • motoroid

    カリスマとなる生き様の激しさを知る。ニュージャーナリズムとはいえ、これほど作者の主観が前に出るノンフィクションは珍しいのでは? 

  • シュミットさん

    安売りでカネを儲けるには、これほどまで醜くならねばならないのか・・・戦後高度成長期にあって、大衆の欲望を食いあさることで肥大化した男の物語。

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