Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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• つちのこ

  読了日：2003/04/23

  講演等の内容を軸に中学・高校生向きにまとめられた本。資料収集・取材〜執筆にいたるプロセスへの情熱も含め、ノンフィクションの面白さと同時に、真実を伝えることの意味の重要さを真摯に訴えており好感が持てる。著者にとってのノンフィクションの要諦は、宮本常一の教え、｢あるく｣｢みる｣｢きく｣旅を続け、｢記録する｣ことに尽きるようだ。 しかし残念なのは、先に出した『私の体験的ノンフィクション術』を読んでいただけに、そのあまりにも似通った内容に唖然としたことだろうか。（2003.4記）

• 佐保（さほ）

  読了日：2012/08/20

  「あなたは誰に裁かれたいか」通り一遍の議論では満足せず、こんな質問をする著者。〈エンターティンメントな質問〉〈つまり、人の心中に入って、突き刺さる質問〉。このような質問と、取材する人への深い尊敬の念をもって、自分の考えはすべて間違いという思いから世界が開けるのなら。それ以上にすばらしい体験はなかなかないだろう。自分を崩し、ただだれかを尊敬できるということは。私は佐野眞一という新たな尊敬すべき人物を見つけ、ノンフィクションという世界にのめり込んでいく予感をいま憶えている。

• 伊崎武正

  読了日：2011/10/03

  講演録も載っていた。ような。

• ジュリ

  読了日：2013/08/22

  高校生向けに行われた講義を書籍化したもの。ノンフィクションの書き方というよりも、書く心構えについて書かれている。

• 私的読書メモ3328

  読了日：2019/08/07

  高校生に向けた講演を書籍化したもの。それだけに、文章で読むと冗長に感じる部分もありますが、読み易く、分量ほど時間がかからずに読めます。表題は内容に対して不一致の感が強く、宮本常一という人の紹介が大部分を占め、残りが作者のジャーナリストとしての所信表明といったところです。私も本書で初めて知りましたが、「宮本常一」という人は確かにもっと知られてよい、知られるべき人物のようです。彼を周知するということだけで、本書の価値は十分にあると思えます。

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