Books

「走れメロス」のルーツを追う ネットワークグラフから読む「メロス伝説」

佐野幹

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784469222760
ISBN 10 : 4469222763
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2022
Japan

Content Description

1956年、「走れメロス」は初めて教科書に現れた。「走れメロス」の原話がたどった歴史をネットワークグラフで解き明かす。

目次 : はじめに 「走れメロス」とは何か/ 第1部 「メロス伝説」のネットワーク/ 第2部 “明治初・中期”「メロス伝説」のはじまり/ 第3部 “明治後期・大正期”「メロス伝説」を広げた近代の教育/ 第4部 “昭和初・中期”「走れメロス」の登場/ おわりに 広がり続ける「メロス伝説」のネットワーク

【著者紹介】
佐野幹 : 1976年、神奈川県生まれ。博士(教育学)。東京学芸大学大学院連合学校教育学研究科修了。宮城教育大学准教授。岩手県立釜石高等学校、岩手県立一関第二高等学校など、岩手県の高校教諭(国語科)を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • 鉄之助

    『走れメロス』は、太宰の専売特許ではなかった! なんとギリシャやローマ時代から続くヨーロッパの伝説だったのだ。日本でも坪内逍遥、鈴木三重吉などに始まり多種彩々…。その本の表紙がカラーの口絵で紹介されていて非常に興味を持った。さらにその裏には「メロス伝説」の世界的な広がりと時系列に合わせて、一目でわかるグラフが示される。著者の執念と労力に頭が下がった。その中にあって太宰版メロスの凄さが、身に染みてよく分かった。そして、なぜ『走れメロス』が日本中の教科書に掲載されたのか? その謎にも迫る好著だった。

  • ハナさん*

    2022年10月1日初版第1刷。県図より。博士論文(教育学)の公刊本。太宰の『メロス』の元ネタ(シラーの詩)のさらなる元ネタが、古代ギリシャのダモンとピュティオスの伝説なのは知っていたが。古代ギリシャ以降、西欧でどのように享受されたか。明治初期に日本に流入してから、どのように再話され、太宰の作品が書かれるに至ったか。そして、太宰の作品が国語教科書に採録されることで、どのように普及していったか。国語教育という視点から、教育学の博士論文にふさわしい労作だが。それ以外の視点からも、興味深いことが多々ある。↓↓

  • ゆーじ

    この物語が内包する徳性は長く国民性の根幹を支配してきた。ある時は修身・修養が、ある時は教育勅語,軍人勅諭がこの物語を利用し国民精神に徳性を刷り込んでいった。しかしそれはクローズな徳性であるとこの本を読んで理解できた。古代ギリシャから近代日本へやってきた「メロス伝説」は時代にあわせ変化しながら国民道徳に影響を与え、それと密着し国家を支える思想を形成していったのだった。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items