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たぶん、出会わなければよかった嘘つきな君に 祥伝社文庫

佐藤青南

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784396343767
ISBN 10 : 4396343760
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「デートしてみよっか」恋をあきらめていた僕に奈々が言った言葉。それは上司のパワハラに悩みながら資格試験の勉強をしている冴えない僕の毎日を一変させた。奈々への恋心を確信した頃、ある同僚女性から好意を寄せられるようになり、何かが狂い始める。これは恋か罠か、それとも―ときめきと恐怖が交錯する一気読み必至、衝撃の結末が待つどんでん返し純愛ミステリー!書下ろし。

【著者紹介】
佐藤青南 : 1975年、長崎県生まれ。熊本大学法学部を除籍後、上京しミュージシャンに。第九回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞を受賞し、2011年『ある少女にまつわる殺人の告白』でデビュー

栗俣力也 : 1983年、東京都生まれ。東京デザイン専門学校卒業後、ゲーム会社を経て、2007年より書店員に。2014年よりTSUTAYA三軒茶屋店勤務。人目を引く売り場作りで数々の作品をヒットに導き「仕掛け番長」というニックネームを持つ。絶版文庫の復刊プロデュース、イベント企画や運営なども手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • nobby

    いやはや驚愕の一気読み!この優しい表紙・タイトル、そして帯に記された純愛ミステリーの評に喜んで踊らされた気分…まさに草食男子のウブな恋愛模様に苦笑しながら読み進めるとやって来るのは、まさにリカの再来を思わせるサイコホラーな恐怖。それが第二章では驚きの展開からの場面転換、語り手変わると何とも切なさが溢れるばかり…それでも数々の言動に残された謎は第三章に持ち越される。そしてまた人物変えて描かれる復讐の真実にドキドキしながら読み終えた。誰もが持つ愛しさが少しズレただけなのに漂う哀愁、エピローグでは嗚咽止まらず…

  • Yunemo

    何だか心の奥底をくすぐられるような穏やかな第一章、気弱な男子の心意気。ここから展開する二章、三章、ちょっとこの展開について行くには気持の入替が必要。あまりの展開に唖然として。確かにあとがきにあるように、今一番読ませたい、という物語のアイディア、やはりしたたかな女と純情・誠実だけが取り柄の男、この対比が共感できる内容で表現されてます。あまりに優しすぎる男の究極の結末、でもこれは無いですよね。との冷めた感覚にも繋がって。この物語、緻密に計算されているようで、でも何かが軽すぎて、あとがき、無かった方がいいのに。

  • 読み終えての感想はただただ唖然とするばかりでした。たった1行だけでそれまでの事が引っ繰り返されてしまうのは初めてのような気がします。タイトルからして怪しいので気を付けて読んでいたのですが私の予想の斜め上を行っていました。脱帽です。読んでいる途中で何度「えーっ!」と声をあげたことか。タイトル「たぶん、出会わなければよかった嘘つきな君に」はもしかしたら峰岸佑子や田代奈々の事ではなく伊東公洋の事ではないのか?と読み終わって思いました。

  • 🐾Yoko Omoto🐾

    この装丁とタイトルからは全く想像もつかなかった展開に驚愕の一言。恋愛を億劫に感じる主人公が出会った二人の女性。好意の手探り状態という浮き足だった空気が、徐々にサイコサスペンスの様相を呈していくのだが、同じ出来事が三人それぞれの視点で語られていくごとに、暴かれていく嘘や真相もヒートアップ。巧みな心理描写と面白さに頁を捲る手が止まらなかった。優しさの基準は人によって違う。与える者と望む者、双方の心のニーズに合致しなければ、それは別のものに姿を変えてしまうだろう。優しさが生む悲劇に、苦い思いが残る物語だった。

  • しゅら

    恋愛系な軽い感じの話なのかなぁと思って読んでいったら結構な展開。えっそんなことが?あーこの人なにかあるかもとは思ったけど⋯そしてそんなこともしてたの?!そしてもう1人の人、私そっくりだな、思考が。思い込み、妄想、都合よく解釈、お父さん的な相手⋯やばい、気をつけないと!(どう気をつければ良いか分からんけど)でも最後はちゃんと好きになってたってのが良かった。もう彼いないんだけどね。「ああ、狂ってるなとぼんやり思う。この人はどんな手段を使っても、その過程でどんなに他人を傷つけても、まったく気にならないんだ。」

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