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トライロバレット 講談社文庫

佐藤究

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065376225
ISBN 10 : 406537622X
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2024
Japan

Content Description

三葉虫の被り物をしたアメコミ的ヒーローが出現。超能力の代わりに使う武器とは。社会を震撼させる書下ろしダークファンタジー小説!(仮)

【著者紹介】
佐藤究 : 1977年福岡県生まれ。2004年に佐藤憲胤名義で書いた『サージウスの死神』で第47回群像新人文学賞優秀作となりデビュー。’16年、『QJKJQ』で第62回江戸川乱歩賞を受賞。’18年、受賞第一作の『Ank:a mirroring ape』で第20回大藪春彦賞および第39回吉川英治文学新人賞を同時受賞。さらに’21年、『テスカトリポカ』で第34回山本周五郎賞と第165回直木賞のダブル受賞を果たす。’24年、『幽玄F』で第37回柴田錬三郎賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • W-G

    シンプルな筋立てながら、いったい何を読まされているんだろうという疑問が頭の片隅に残ったまま、答えを見つけることなく読み終わってしまった不思議な作品。アメリカの病巣や、そこに至る人物の心の動きなどはさもありなんとした現実感を得られるのに、なぜそれがラストで三葉虫とアノマロカリスの対比に結実するのか、そもそもフランクをアノマロカリスに見立てきれていないし、銃弾を化石から作らなければならなかった意味は?など、線になって結びつかなかった点がたくさんありはするが、それすら狙いなのかなという気もしないではない。

  • 青乃108号

    アメリカ。三葉虫の化石マニアの男子高校生(居るのかこんな奴)と、アフガン戦争から生還した退役軍人の金物屋店主(アメリカあるある)の二つの物語が交互に語られる。金物屋店主は最初から挙動不審だが、男子高校生は徐々に三葉虫に取り憑かれ遂にカフカの「変身」のごとくに。二つの物語が交錯した時、阿鼻叫喚のクライマックスが訪れる。いいなあ。こういう小説が読みたかったんだよ。何となくメッセージ性は込められている様でもあり如何様にも読めるけど、単なるエンタメ作品として読めばスッキリするよ。深く考えないで表層だけ読んでれば。

  • ちょろこ

    アメリカンストーリーの一冊。舞台設定はアメリカ、主人公は三葉虫の化石をこよなく愛する17歳の高校生、バーナム。そんな彼の高校生活が淡々と綴られていく。いじめ、スクールカーストという日常が。度重なるいやがらせの中、家庭でも安らぎを得られないバーナムが三葉虫の化石に心を捧げるさまがせつない。絶望の未来、夢か現か不思議なひとときの描き方が好き。終盤はトラウマに囚われる苦しみといいアメリカという地ならではの感情爆発を思う。あっという驚きと、やるじゃん!とも思えちゃうエンタメ感。何よりこの最後の〆言葉がかっこいい。

  • のぶ

    佐藤究さんは「テスカトリポカ」が好きなのだけど、こちらはもっと手軽に楽しめる作品でした。スクールカースト問題vs退役軍人問題という構図だろうか。正義感については銃殺事件を起こすしかないという結論って極端だなって思った。有力者の権力は甘く見られないから、やるなら徹底してってことなのかもしれないけれど。大戦に参加した親族は悪夢を見る様だったが、口は重くその悲惨さについて、自分に感じとるところはなかった。ここにある有力者によるイジメみたいなものは、おそらく日本よりかなり救いのない感じなのかもしれない。

  • yukaring

    彼はヒーローなのか殺人者なのか?衝撃のラストが待ち受けるアメコミ風のダークファンタジー。バーナムは三葉虫の化石に魅いられた普通の高校生。しかし学校のボス猿のようなコールと彼のガールフレンドから執拗なイジメを受けるうちにバーナムは不思議な幻覚を見始める。三葉虫を身に纏った怪人を…。学校や家庭にも居場所がなくなった彼はついに臨界点を超える。バーナムの視点と交互に描かれるのは戦争のトラウマに苦しむ謎の人物。そして彼らの運命が交差した時に悲劇は起こる。本当の正義の意味を考えさせられるアメリカの闇に切り込んだ1冊。

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