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認知症の人の心の中はどうなっているのか? 光文社新書

佐藤眞一

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784334043872
ISBN 10 : 4334043879
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「認知症になって記憶が失われても、心が失われるわけではない」とは、よく聞くフレーズです。では、その「心」とは、一体どのようなものなのでしょうか?それを本書では、できる限り具体的に示したいと考えています。心の内を知り、その人の内なる世界を尊重することが、認知症の本質である「生活の障がい」と「孤独」の軽減につながり、幸福につながると信じるからです。―日常会話によって認知症の人を知り、会話を増やすためのツール「CANDy」とは。認知症の人の孤独とプライド、そして苦しみとは。最新の研究成果に基づく、認知症の人の心の読み解き方。

目次 : 第1章 認知症の人との「会話」を取り戻す(「CANDy(キャンディ)」で、日常会話からその人を知る/ なぜ「CANDy」が必要だったのか)/ 第2章 認知症の人のコミュニケーションの特徴を知る(非言語(ノンバーバル)コミュニケーションからわかること/ コミュニケーションに欠かせない「社会的認知」とは ほか)/ 第3章 認知症の人が見ている世界を知る(“心”とは何か―記憶・注意の仕組みと認知/ 認知症の人は時空をどう捉えているか ほか)/ 第4章 認知症の人の苦しみを知る(自分が自分でなくなっていく苦しみ/ 日常生活ができなくなる苦しみ ほか)/ 第5章 共によりよく暮らす方法を知る(“虐待”は、なぜ起こるのか/ 今もある偏見“認知症は魔女の仕業” ほか)

【著者紹介】
佐藤眞一撮影 : 1956年東京都生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科臨床死生学・老年行動学研究分野教授、博士(医学)。早稲田大学大学院文学研究科心理学専攻博士後期課程を終え、東京都老人総合研究所研究員、明治学院大学文学部助教授、ドイツ連邦共和国マックスプランク人口学研究所上級客員研究員、明治学院大学心理学部教授を経て、現職。前日本老年行動科学会会長、日本応用老年学会常任理事、日本老年社会科学会理事等を務める。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • あすなろ

    上司に急に残業を頼まれ、言いようのない腹立ちを覚えたことある人が殆どだろう。一例挙げればそれが認知症の人の気持ちに近いのだ。老いとは自らのプライドとの闘いであり、自律・自己決定が出来、自律性・主観的な自己決定感が失われることである。それは認知力と見当識が衰える故。ならば自己決定の尊重をすべき。また、そんな程度も出来なのかという我々は認知に余裕があるからと心得るべし。第四・五章は認知症の人の苦しみを知ると共により良く暮らす方法を知るという章立てでナルホドなぁと読み終えました。

  • ゆいきち

    学術的な解説は少し眠くなりましたが、コミニュケーションの実例を交えた解説はすごく分かりやすかったです。認知症になってしまったからコミュニケーションを諦めるのではなくて、この方の今の世界に寄り添って理解することが大事だとわかりました。

  • こばまり

    身近な人が発症した際の接し方や心構え、病気について知る初手として良書。個人に対して最良と思われるケア方法は分かった。問題は限られた財源と労働力でこれをどう仕組み化するか。500万人にどう適用させるかだ。

  • あつこんぐ

    仕事で役に立つかなというのと義母の心の中はどんなんかなという思いで読みましたが、私なりに収穫が多く認知症の人に関わる人はぜひ読んでほしい1冊です。長く認知症の人と関わってきましたが、知らずに実践してた良い接し方はそのままに、認知症の人を理解出来ずに取ってきた悪い態度は改めようと思いました。もう一度、メモを取りながらじっくりと読み直したいです。

  • kawa

    これから行く道か、身近な人を介護するか。認知症、その苦しみは多岐。@認知症だと知るA相手にあわせざるを得ないB見せたくない自分をみせてしまう⓸趣味や食事を楽しめないD出かけて帰れなくなるE歯磨きや着替えができない⓻明日がどうなるかわからないG家に帰れないHなぜここにいるかわからないI言うことがわかってくれないJ特別な人として扱われる。そして認知症者に対する虐待の数々の類型。一読で消化しきれない内容なのだけれど、こんな本を読んだことがあるという記憶だけでも、転ばぬ先の杖になるかも知れない。

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