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国語教科書の戦後史

佐藤泉(国文学)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784326199303
ISBN 10 : 432619930X
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2006
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
佐藤泉 ,  

Content Description

教科書はどう変化してきたのか。時代が求めた「あるべき主体」の形とは何だったのか。政治・経済の情勢を反映しながら各時代の理念を代弁してきた国語の教科書を取り上げて、その変遷から戦後60年を読み解く。

【著者紹介】
佐藤泉 : 1963年栃木県足利市に生まれる。1995年早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。青山学院大学文学部助教授、博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 虎哲

    教科書研究をする上で国語教科書がどのような歴史を辿ってきたか知りたいと思って読み始めた。今でこそ影の薄い(印象がある)文学史だが、戦後初期には普遍主義できな理念・理想を提示する(66頁参照)言説として教科書の柱たる存在であり、文学を学ぶ正当性を支える存在だったようだ。「現代国語」の新設を機に脱文学史化に舵を切り、文学は「個々に「読み味わう」べきもの」私的なものになっていく。こうして経済や社会の要請を受ける箱のような国語科になったのだ。「選別の論理、装置には歴史がある」(192頁)。歴史を学び今を知りたい。

  • ルートビッチ先輩

    戦後使用された国語教科書に書かれた文学史記述を当時の文学に関わる言説配置を反映するものとして取り上げ、その消長を追う。とりわけ戦後すぐから50年代末までは良くも悪くも日本が敗戦の反省から文化国家を目指していたなどの事情もあり社会と文学がどう関わっていたかということを主眼とした歴史記述が行われていた(もちろんここから分かるように、文学は本質的に社会と関わるものなわけではない)。その中で「近代」言説の形成や私小説の肯定否定や漱石・鴎外の扱いの変化があったわけだが、60年代以降状況が変わる。

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