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ダンスホール 光文社文庫

佐藤正午

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784334766603
ISBN 10 : 4334766609
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2013
Japan

Content Description

男は昔の恋人に金を借りに来たという(「愛の力を敬え」)。夫は妻の体重日記に不審を抱き始める(「空も飛べるはず」)。女はバニラの匂いに恋人の浮気を疑う(「ピーチメルバ」)。男は顔も知らないダンスホールの女を探している(「ダンスホール」)。長年の片思いが相手に通じる(「真心」)。人生の滑稽と不安、そして希望。単行本未収録の作品を含む全五編で贈る贅沢な傑作集。

【著者紹介】
佐藤正午 : 1955年長崎県佐世保市生まれ。’83年『永遠の1/2』ですばる文学賞を受賞。2000年に刊行した『ジャンプ』がベストセラーとなり、「本の雑誌」ベスト1に選ばれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ミスターテリ―(飛雲)

    久しぶりに佐藤正午の世界にどっぷりはまりたいため再読。この作品でも、作者本人とおぼしき主人公が、物書きの視点から日々の出来事を語るのであるが、その日常の切り取りかたが、どの短編を読んでもすばらしい。難解でいてやさしく、直接的であって回りくどい、そんないろんなセリフ回しを繰り返しながら、いつのまにかその術中にはまり、それがクセになる。今は、こんなふうに文体で読ませる作家は少ないので残念ではあるが・・そして、あの名作の「身の上話」のタネになったのかと思わせる作品もありニヤリとする。

  • ソラ

    佐藤正午さんの文章は好きなんだけど、今回の作品は誰が誰のことを言ってるのか、何となくわかりにくかったなぁという印象。ただ、その中でも愛を敬え、と空も飛べるはず、は面白かった。

  • ロマンチッカーnao

    いやぁ。。佐藤正午さんの文体は癖になります。時間を置くと読みたくなる。短編と中編の作品集。すべて主人公が小説家で、どれもが、めんどくさい。そのめんどくささが心地よい。ダイエットをして、体重日記をつける妻を見て、なぜか、浮気を疑う夫。なぜか。めんどくさく、ネチネチと展開していきます。でも、確かにあるかもと思ってしまう。何気ない日常の中の一コマを取り上げて、一本の小説に仕上げる佐藤正午さんは相変わらずすごいなとうなってしまいました。

  • Moomin1994

    適当かつ丁寧に書かれた感のある、最後の短編、真心が秀逸。佐藤正午作品、癖になります。

  • 何かを失ってしまったと感じるが、その喪失感を招くことになった、自分の行動や失敗の原因を少しも悔やまないふりをして、小さな災難さ、そのうちまた付が回ってくるさ、そんな風に考える男の物語では ? 『落陽』 https://www.bing.com/videos/search?q=%e8%90%bd%e9%99%bd&view=detail&mid=5201E95006BDB26E910F5201E95006BDB26E910F&FORM=VIRE

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