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「英雄伝」の挑戦

佐藤昇

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784814001989
ISBN 10 : 4814001983
Format
Books
Release Date
March/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

シェイクスピアが翻案し、モンテーニュがさかんに引用したプルタルコスの『英雄伝』。歴史・哲学・文学の面から分析、その新機軸たる一面を明らかにする。

目次 : 第1部 過去を語る、過去を作る(伝記と歴史の境界を越えて―英雄伝というジャンルの誕生/ 「英雄」アレクサンドロス―人物像に込められた同時代の思いと後世への影響/ 陶片追放と民衆の妬み―情報源の利用と同時代への配慮)/ 第2部 伝記を綴る哲学者(“受容”する女性―プルタルコスの女性論・結婚論の哲学的背景/ 可知と不可知のはざま―自然の不可思議現象と知的探究のはじまり/ 実践的な生と伝記の執筆―『英雄伝』の指導者像と哲人統治の思想)/ 第3部 表現技法の模索(対比の技法を探る―「比較」の独自性と効果/ 語り手の自己呈示と読み手の形成―読者を引き込む語りの仕掛け/ 『英雄伝』の発表順序―循環する相互参照が伝えるもの)

【著者紹介】
小池登 : 首都大学東京人文社会学部准教授。研究テーマ:西洋古典学、特にギリシア文学

佐藤昇 : 神戸大学大学院人文学研究科准教授。研究テーマ:古代ギリシアの法と社会、修辞、歴史叙述

木原志乃 : 國學院大學文学部哲学科教授。研究テーマ:西洋古代哲学史、ギリシア医学思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • Fumitaka

    発表の順序、記述、女性観、プラトン主義の影響、情報の恣意的な取捨選択など、『対比列伝』の文章を様々な点から検討しつつ、プルタルコスがいかにかの本を「意図的」に描いていたか考察していく。プルタルコスの価値観にどのような点で新しい側面があり、そうでもない部分があったか、またプルタルコスの時代のローマの政治的雰囲気や、彼自身の世界観から逃れられなかったことなどを、各分野のプロフェッショナルが仔細な解説を各々の分野から加えている。もう読んだ箇所も読み返したくなった。執筆してくださった諸先生方に感謝します。

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