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ISBN 10 : 4771036543
Content Description
両大戦間期のドイツ児童文学では、大都市に暮らす子どもを主人公に、近代市民家族モデルに代わる新たな家族像やジェンダー観が模索されるようになる。父なき家庭で子どもに寄り添ったのは、自由で風来坊なおじさんだった。ナチスが台頭しつつある時代に、おじさんが提示したオルタナティブな生き方とは。本書では、これまで紹介されてこなかった多数の作品・作家とともに検討する。
目次 : 両大戦間期とおじさんをめぐる研究前史/ 第1部 おじさん文学論(おじさん文学論に向けて/ 旅するおじさんの文学/ 旅するおじさん文学として読むケストナー『五月三五日』/ プロレタリア児童文学に見る父殺しとおじさんの交換/ 父なき家庭の母娘あるいはおばさん文学の(不)可能性)/ 第2部 聖家族から遠く離れて(季節はずれのクリスマス―一九三三年ドイツのふたつのクリスマス児童文学/ ベルリンを移動する子どもたち/ ロマの子との接点/ 父の世界を継ぐ娘―ナチス少女文学が生まれる時)/ ヒトラーユーゲントに至る病とおじさんの効能
【著者紹介】
佐藤文彦 : 1973年、和歌山県生まれ。2005年、インスブルック大学大学院博士課程修了(Dr.Phil,)。現在、金沢大学国際基幹教育院准教授。専門分野は近現代ドイツ・オーストリア文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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