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佐藤愛子の世界 文春文庫

佐藤愛子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784167920586
ISBN 10 : 4167920581
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

戦いすんで日が暮れて―90歳を超えてなお多くのヒット作を出し続ける作家・佐藤愛子。傷心・奮闘の修業時代を経て45歳で直木賞受賞、100歳を迎える今日までの自選ベスト・名作小説、抱腹絶倒エッセイ、作家同士の対談、直木賞受賞ドキュメント、交友録&写真、そしてラストメッセージ。魅力と情報が詰まった完全保存版。

目次 : 対談1「人生には貧乏が必要だ」又吉直樹/ 随想(修業時代かくありき1それは淀んだ暗い沼の中だった/ 修業時代かくありき2暇あって金なし/ 修業時代かくありき3文藝首都の若僧たち)/ 愛子の自選傑作小説ベスト3「ソクラテスの妻」(+自作解説)/ 対談2「夫婦作家の悲喜こもごも」小池真理子/ オール讀物「直木三十五賞選評」再掲載/ 随想 受賞ドキュメント「直木賞がくれたラブレター」/ 直木賞受賞作「戦いすんで日が暮れて」/ 壮絶交友録 佐藤愛子の変な人たち/ 悶絶ルポ「愛子の小さな冒険 大阪万博1970」/ 愛子の自選傑作小説ベスト3「オンバコのトク」(+自作解説)/ 対談3「“仏の愛子”と“怒りのお聖”」田辺聖子/ 滋味エッセイ 我が老後「とりとめもなく髭の話」/ 愛子の自選傑作小説ベスト3「沢村校長の晩年」(+自作解説)/ 作家・佐藤愛子99年の歩み/ ラストメッセージ「みんないなくなってしまった」

【著者紹介】
佐藤愛子 : 大正12(1923)年大阪生まれ。甲南高等女学校卒業。戦後「文芸首都」の同人となり小説を書き始める。昭和44(1969)年「戦いすんで日が暮れて」で第61回直木賞を、昭和54年「幸福の絵」で第18回女流文学賞を受賞。ユーモアの効いた世相風刺と、人生の哀歓を描く小説やエッセイで多くの読者を魅了する。平成12(2000)年、父の作家・佐藤紅緑、異母兄のサトウハチローを始めとする佐藤家の人々の凄絶な生の姿を描いた大河小説「血脈」の完成により第48回菊池寛賞を受賞。平成27年「晩鐘」で第25回紫式部文学賞を受賞。平成29年、旭日小綬章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • hitotak

    佐藤愛子の生い立ちや小説家になるまでの修業時代を書いた自伝、自薦小説、対談など盛りだくさんの一冊。元夫や社会への批判や厳しい批評に、作者の怒りのエネルギーが発散されているが、随所に書かれる鋭いツッコミやまるでコントのような展開に思わず笑ってしまう。本来なら負のパワーである怒りも湿っぽさや恨みが見当たらず、読んでいて楽しくなるのは作者の筆力と人柄のおかげだろう。自薦小説の『オンバコのトク』は、以前作者が出会った知的障害者がモデル。かつての日本社会と障害者の関わりあい、その人生が淡々と書かれていて印象に残る。

  • choike-voike

    100歳を超えられたアイコ先生。発刊されてすぐに購入したものの、読むのが惜しくて積読にしていた一冊にとうとう手を出した。読んだことのなかった対談アリ、これまでの小説やエッセイの復習のような紙面、どれも私にとっては読み応えイッパイの一冊だった。アイコ先生にはいつまでもお元気で怒って笑っていていただきたい。

  • リEガン

    狐狸庵先生の『マドンナ』佐藤愛子。角川文庫で「愛子」を読み、化粧品スポンサーのテレビ小説も観た。壮絶な半生には驚いたが、その後もソクラテスの妻として戦いすんで日が暮れての波乱万丈を駆け抜ける。しかも卒寿過ぎてなお、何がめでたい、なのだ。大好きな作家の一人として友人たちには「血脈」と「孫と私のケッタイな年賀状」を薦めているが、佐藤愛子の憤激奮闘を記した本作もまた新たに加わった。今年の11月で迎えられると言う百歳は、やはりめでたい。いつまでもお元気でとお祈りするばかり。

  • みみ

    『ソクラテスの妻』男と女の違い、女の怒りというテーマは現代にも通じる新鮮さと面白さがある。こういうのがあるから昔の小説は面白い。 『オンバコのトク』こういう小説もっと読みたいな。美しいお話。 エッセイのほうが圧倒的に有名な著者だけど、個人的に佐藤愛子はエッセイよりも小説が面白いと思う。自分を戯画化するために置いた距離がより文章を面白くしている、というかんじ。エッセイの怒りはより生々しいが小説の怒りはよりユーモラス。

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