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九十八歳。戦いやまず日は暮れず

佐藤愛子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784093965521
ISBN 10 : 4093965528
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

2016年に発売した『九十歳。何がめでたい』は2017年の年間ベストセラー総合ランキング第1位になり、現在までに130万部を超えるベストセラーになりました。
本作は、あれから5年、時は平成から令和にうつり、今秋98歳になる佐藤愛子さんが断筆宣言をした「さようなら、みなさん」を収録する「最後のエッセイ集」となります。

タイトルは、1969年に発売され直木賞受賞作となった佐藤さんの小説『戦いすんで日が暮れて』の本歌取り。夫が作った莫大な借金をひとり背負い込んで奮闘する妻(=佐藤さん)の姿を活写し、愛子センセイが世に出るきっかけになった代表作のひとつです。

それから52年、自身の最後となる本エッセイ集のタイトルに『九十八歳。戦いやまず日は暮れず』と付けたのは、借金は返済したけれど、人生の戦いはやまず、今も日も暮れていない――。愛子センセイが97年を生きて来た人生の実感です。愛子センセイがヘトヘトになりながら綴った、抱腹絶倒のエッセイ全21編をぜひご堪能ください。

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • いつでも母さん

    「書くのをやめたらこの人は死にます」愛子先生の娘さんがタロット占いの名手に言われたそうだ。私もそう思う(不吉でもない)だから書いて!とはもう言えない。佐藤愛子98歳、筆を措(お)く。その言葉は寂しいが、これまで随分と楽しませていただいた。𠮟ってもいただいた。今はただ「ありがとうございました。」と言いたい。本作は既読の話もあったけれど何度でも楽しい。私のツボだったのは『別に老人が前向きに生きなければならないってことはないんじゃないの?』だった。

  • ケイ

    佐藤愛子さん、90代後半のエッセイ。彼女と同い年の祖母もそうだが、何かあると戦争の頃の話になる。それは若い頃の記憶鮮やかな時のことだからだと思う。そんな中、あぁほんとに今のことを書かれているなと思ったのが、あべのマスクについてのこと。国会で1人で小さなマスクをつけ続ける孤独について。安倍首相(当時)に物申せという依頼が来たことに憤り(文句なら自分で言えよということかな)、安倍さんの側にたってみたのか、彼女にはただそう見えたのか。そして、安倍さんより佐藤さんは長生きなのだなとしみじみと思う。

  • Ikutan

    愛子先生、もうすぐ98歳なんですね。『九十歳、何がめでたい』がベストセラーになり、多忙な毎日を送っていたところ、ヘトヘトになってしまったとのこと。そりゃ、当たり前だよと思います。そんな訳で、今回はいつもの勢いはなくてちょっとマイルドな感じでしたが、それでも鋭い指摘に、クスリと笑ったり、頷いたり。北海道の別荘の話や様々な思い出話も楽しかった。今回「書くのをやめたら死にます」と言われ本当かどうか確める為に、断筆されるとのこと。今まで元気を頂ける沢山の言葉をありがとうございました。まだまだ長生きして欲しいです。

  • アイシャ

    とにかくお元気。佐藤さんが初めて老後をテーマにして本をお書きになったのが67歳の時だそうだ。それから30年。ご本人はクタクタだとおっしゃるが、書かれている内容はとってもお元気。若いころの苦い経験がすべて力になって、この元気を支えているんだろうな。私なんてまだまだひよっこだと、変に元気を分けてもらった感じがする。何もせずに過ごす一日というのも、今の私には羨ましい気がする。来年は100歳になられる年。どうぞお元気で我々に、その元気を分けてください。

  • ぶんこ

    90歳を過ぎての、これだけの文章を紡ぐ。すごい。これが手書きでは疲れるでしょうから、口述筆記なのかな?なんて思いながら読んでいたら、なんといまだに原稿用紙にご本人が万年筆で書かれていたのには驚きました!「へとへと」と何度も書かれていましたが、さもありなん。それでも書き続けて98歳!北海道の別荘建設では、細かなこととして腹立たしい顛末も切り捨てる潔さ。こういった考え方というか、思い切りの良さが長生きに秘訣なのでしょうか。

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