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フランク史iii カロリング朝の達成

佐藤彰一

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784815811273
ISBN 10 : 481581127X
Format
Books
Release Date
August/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

一つの歴史が終わり、いくつもの歴史が始まる―。西洋史上の画期をなすピピンの即位とカールの皇帝戴冠。彼らの後裔による覇権争いの下、中世世界は本格的に姿を現す。「自由なる民」の興亡を描く初の通史の最終巻。本巻では、王権の動向を軸に、経済・軍事の変革やキリスト教規範の浸透、新勢力の台頭を世界史的視座から見届ける。

目次 : 第1部 新たな王朝の誕生と躍進(ピピン三世の国王即位/ カロリング朝の確立と国王カール/ カロリング朝の社会機構とカールの皇帝戴冠)/ 第2部 弛緩する王朝内部の統制力(ルートヴィヒ敬虔帝の危うさ/ 帝国分裂への序曲/ 兄弟支配体制の内破/ 解体過程の揺らぎ)/ 第3部 権力継承勢力の布置(錯綜する支配継承/ 領邦覇権の生成様式/ 支配門閥間の権力ゲームとその結末)

【著者紹介】
佐藤彰一 : 1945年生まれ。1978年早稲田大学文学研究科博士課程退学。名古屋大学文学研究科教授などを経て、名古屋大学名誉教授、日本学士院会員、フランス学士院会員、博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • MUNEKAZ

    シリーズの最終巻はカロリング朝。政治史メインの記述で、カール大帝の覇権と王国の分裂、そして王朝の消滅までを描く。そもそも王国が分裂するほどたくさんいた王子たちが、戦乱やら夭折やらで櫛が欠けるように減っていき、最後は残機ゼロになって、ユーグ・カペーに簒奪されるという諸行無常感が印象的。またそうした事態になった要因として、嫡子と庶子の区別が確立した点や、有力貴族との婚姻を進めた反作用で、貴族間の政争に数少ない正嫡の王子が巻き込まれるようになったことがあるのも興味深い。体制の深化が、新たな争いの種になっている。

  • ポルターガイスト

    正直なところ自分の頭と関心領域からすると拾えた情報は少なく7000円×3の価値はなかったのかもしれない。期待していたカロリング・ルネサンスや最近見直されているカロリング朝期の貨幣経済などへの言及は全くあるいはあんまりない。それでもこの分野に触れられただけで意味はあったと思う。そもそもイメージが乏しかった範囲なので,ピピンからカール大帝の時代は特にいろあろと収穫はあった。(以下その収穫)

  • Go Extreme

    歴史的文脈: カール大帝時代全盛期 メロヴィング朝からの移行期ー政権掌握 政治構造: 王位は血統を基に継承 ピピン三世王位獲得 土地の支配権を貴族に委譲 王権と地方貴族の相互依存関係→政治的安定 社会経済: 直領地の形成→市場取引活発化 デナリウス銀貨流通増加→交易促進 軍事: カール大帝ー領土拡張と軍事的権威確立 ザクセン人徹底的征服→フランク王権に服属 宗教と文化: 教会権威強化・宗教改革推進 修道院拠点に教育普及 衰退と影響: 権力闘争や相続問題→衰退・王国分裂 封建制度や国家形成に影響→仏や独成立

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