Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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• MUNEKAZ

  読了日：2022/08/20

  メロヴィング朝の一般向け通史なんて我が国初では。カロリング朝の前座みたいな扱いで、いまいち実態の見えなかった王朝のことが知れてなかなか良い。王の息子たちによる王国の兄弟分割相続という独自性や、それによって必然的に起きる内乱など、古代から中世への移行期ならではのグチャグチャ感にあふれた内容。またその中でフランクの伝統になかった「貴族」の誕生や、次第に力を着けていく各王国の「宮宰」など次の時代への助走が見られるのも面白い。他に短命の王が多いためか、若年の後継者を支える母后の存在が大きいのも印象に残った。

• 洋書好きな読書モンガー

  読了日：2025/10/08

  “Sword of the War God” by Tim Hodkinson を読む為に歴史背景理解の為読む。

• スプリント

  読了日：2024/06/06

  家長が亡くなった場合、長子相続ではなく子供たちに国を分割する文化のため兄弟同士の争いが多発している。 親兄弟、同じ名前の人物が多いのでじっくり読まないといつの間にか違う人物を追っていることが多々あった。

• ポルターガイスト

  読了日：2025/10/09

  どマイナーなフランク史の中でも特に学的闇に包まれたメロヴィング朝の概説書。この時代の概説書が母語で読めるなんて本当に幸せなことです。しかし読むのはかなり苦行。その中で拾えた落穂は以下の通り：クローヴィスはコンスタンティノープルから認められ戴冠してパレードなどをしている。原ゲルマン的・暴力的な軍閥王権から（のちに聖別されていく）正統的王権の第一歩／王国領の分割相続は別にゲルマンの風習とかでもなく有力層のポストを生み出すための政治的な妥協の産物でありメロヴィング朝が創始してから早々に発生している

• Go Extreme

  読了日：2025/02/02

  政治と軍事統率： クローヴィスー軍閥的な統率者 シャグリウス暗殺で権力強化→東ゴート族と和平 アウドフレディスと結婚→西ゴート族との関係強化 シャグリウスとの戦いー486年勝利→南方へ勢力拡大 フランク王朝創設に向け重要な一歩 エトノス・アイデンティティ形成： ガロ・ローマ人のアイデンティティ強調・軍隊に意識持たせる グレゴリウスに「ローマ人の王」と称され権威強化 王国分割制度： 死後息子たちによる王国分割 部分王国の統治方式は独自制度 クローヴィスの死がフランク王国誕生の象徴的な日 軍閥→政治的統合国家

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