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ISBN 10 : 4814000626
Content Description
寡婦の貧困は現代の深刻な問題である。しかし、東南アジアでは寡婦が特に貧困だとはいえない。もともと東南アジアには貧困を顕在化させない経済関係があったが、急速な市場化の中でそうした仕組みは消滅したとされる。にもかかわらずなぜ寡婦は守られるのだろう。緻密なフィールドワークと女性の視点による参与的分析で、先進国では崩壊しつつある再生産の領域こそが、人々の安全を保障する核となることを示す。
目次 : 第1章 夫を失くした女性たちは貧困か?/ 第2章 カンボジアの社会・経済と調査村の概要/ 第3章 資産所有と相続による資産の獲得/ 第4章 所得と就業構造/ 第5章 子どもと老親のケア/ 第6章 メマーイの暮らし/ 終章 生を支える社会の仕組み
【著者紹介】
佐藤奈穂 : 金城学院大学国際情報学部講師。大阪府生まれ。2003年龍谷大学大学院経済学研究科修士課程修了。修士(経済学)。2010年京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士後期課程修了。博士(地域研究)。京都大学東南アジア研究所機関研究員。2012年京都大学東南アジア研究所研究員。2015年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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