Books

カンボジア農村に暮らすメマーイ(寡婦たち)貧困に陥らない社会の仕組み 地域研究叢書

佐藤奈穂

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784814000623
ISBN 10 : 4814000626
Format
Books
Release Date
February/2017
Japan

Content Description

寡婦の貧困は現代の深刻な問題である。しかし、東南アジアでは寡婦が特に貧困だとはいえない。もともと東南アジアには貧困を顕在化させない経済関係があったが、急速な市場化の中でそうした仕組みは消滅したとされる。にもかかわらずなぜ寡婦は守られるのだろう。緻密なフィールドワークと女性の視点による参与的分析で、先進国では崩壊しつつある再生産の領域こそが、人々の安全を保障する核となることを示す。

目次 : 第1章 夫を失くした女性たちは貧困か?/ 第2章 カンボジアの社会・経済と調査村の概要/ 第3章 資産所有と相続による資産の獲得/ 第4章 所得と就業構造/ 第5章 子どもと老親のケア/ 第6章 メマーイの暮らし/ 終章 生を支える社会の仕組み

【著者紹介】
佐藤奈穂 : 金城学院大学国際情報学部講師。大阪府生まれ。2003年龍谷大学大学院経済学研究科修士課程修了。修士(経済学)。2010年京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士後期課程修了。博士(地域研究)。京都大学東南アジア研究所機関研究員。2012年京都大学東南アジア研究所研究員。2015年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • Akihiro Nishio

    本書は、カンボジアでは、夫と離婚・死別した女性が何故貧困に陥らないのかという問いを、一村の全世帯で財産、生業、ケアの視点から詳細に分析する。カンボジアでは、財産相続の仕組みが女性に有利であること、世帯構成が柔軟でありケアする人が時期によって入れ替わることが貧困化を防いでいることが明らかになる。また、農業を手放し、現金収入を得ることに特化する生存戦略がうまくいっている。しかし、それは子供の就学期間が短いこと、家内産業が成立する社会であることで成立しており、今後は厳しくなるのではないかと思われた。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items