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13億人のトイレ 下から見た経済大国インド 角川新書

佐藤大介

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784040823614
ISBN 10 : 4040823613
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

インドはトイレなき経済大国だった!?携帯電話の契約件数は11億以上。トイレのない生活を送っている人は、約6億人。マニュアル・スカベンジャーだった女性がカーストを否定しない理由とは?差別される清掃労働者を救うためにベンチャーがつくったあるモノとは?経済データという「上から」ではなく、トイレ事情という「下から」海外特派員が迫る。ありそうでなかった、トイレから国家を斬るルポルタージュ!

目次 : 第1章 「史上最大のトイレ作戦」―看板政策の実像と虚像/ 第2章 トイレなき日常生活―農村部と経済格差/ 第3章 人口爆発とトイレ―成長する都市の光と影/ 第4章 トイレとカースト―清掃を担う人たち/ 第5章 トイレというビジネス―地べたからのイノベーション/ 終章 コロナとトイレ―清掃労働者の苦渋

【著者紹介】
佐藤大介 : 共同通信社記者。1972年、北海道生まれ。明治学院大学法学部卒業後、毎日新聞社入社。社会部などを経て2002年、共同通信社入社。06年に外信部へ配属され、07年6月から1年間、韓国・延世大学に社命留学。09年3月から11年末までソウル特派員。帰国後、経済部で経済産業省を担当するなどし、16年9月から20年5月までニューデリー特派員。同6月より外信部所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 鉄之助

    トイレから経済大国インドの真実をえぐった快作。全人口の半分(なんと約7億人!!)が家の中に「トイレのない暮らし」をしているとの衝撃的な内容。屋外の離れたところにあるためトイレに行くのも「命がけ」だ。毎年4万6千人もがコブラやサソリに噛まれて死亡、レイプ犯にも襲われている。背景にはインドの激しい社会格差。9人の大富豪の財産=下位半数人口の合計資産。例えれば、上位1%の富裕層が毎日352億円相当の資産を増やしているのに対し、1日205円未満で暮らしている極貧層が存在する。日本企業のトイレ技術の進出に”光”も。

  • ゆいまある

    「三つ編み」で素手で他人の排泄物を集めるダリットの少女に衝撃を覚えた。ちょっとインド映画が好きでインドを知った気になっていた自分を恥じた。共同通信ニューデリー支局記者渾身のルポ。インドで多数派のヒンズー教では、排泄物を穢れとし、自宅にトイレを作ることを忌む。もしくは最下層カーストに素手で掃除をさせ差別する。多くの家庭にはトイレがない。レイプの危険に晒され、夜明け前一日一度の排泄で凌ぐ女性もいる。ヒンズー至上主義のモディ首相は根本的な解決は何もしない。インドの闇。自分の価値観が揺らぎ頭を殴られるような良書。

  • ぶち

    インドでは、携帯電話の契約件数が11億件以上。トイレのない生活を送っている人は、約6億人。インドはトイレなき経済成長なんですね。バンガロール出張中に野原に用を足しに行く人をホテルの窓から毎朝のように見てしまいました。インドのシリコンバレーと言われグローバル企業のインド支社で働くエリートエンジニアがあふれている地でもそうなんです。トイレ事情がその国のありようを如実に表していると言いますが、経済成長の陰にあるインドのさまざまな問題点や真の姿がこのトイレ事情に集約されているように思いました。

  • ジュール リブレ

    世界最大の人口(そろそろ?)インドは世界最大の無トイレ国でもあった。映画「Toilet 」(2017) が事情をよく表している。トイレは1日1回のみ!野外の草むらで!知人に襲われたり夜間は野生動物にも!そんな命懸けのトイレの習慣が無くならず古い因習に囚われる人たちに救いはあるのか。下水道設備の老朽化でガンジス川の汚染が進み、聖なる水も澱んでいる。意識からの再生が必要だ。 https://youtu.be/ym4EJQ7XORk

  • hit4papa

    経済発展著しいインドを「トイレ」からの視点で捉え直した著書です。13億人のほぼ半数が今もって野外排泄を続けているインド。モディ首相の「スワッチ・バラート」(クリーン・インディア)で政策的にトイレの普及を後押しするも、出てきた成果と裏腹に実態は残念な結果です。野外排泄は性的暴行、感染症の蔓延等、デメリットが大きいものの、トイレにかかるコストは多くの人々の収入では賄いきれないといいます。不浄のものを家に置かないという宗教的な観点もあるとか。下水の普及など課題の多いインドの一面を本書から知ることになりました。

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