Books

ルポ 死刑 法務省がひた隠す極刑のリアル 幻冬舎新書

佐藤大介

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784344986381
ISBN 10 : 4344986385
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

世論調査では日本国民の8割が死刑制度に賛成だ。だが死刑の詳細は法務省によって徹底的に伏せられ、国民は実態を知らずに是非を判断させられている。暴れて嫌がる囚人をどうやって刑場に連れて行くのか?執行後の体が左右に揺れないように抱きかかえる刑務官はどんな思いか?薬物による執行ではなく絞首刑にこだわる理由はなにか?死刑囚、元死刑囚の遺族、刑務官、検察官、教誨師、元法相、法務官僚など異なる立場の人へのインタビューを通して、密行主義が貫かれる死刑制度の全貌と問題点に迫る。

目次 : 1 死刑の現実(死刑囚たちの日常/ 死刑囚たちの胸中/ オウム元幹部13人への執行 ほか)/ 2 死刑と償い(ある「元死刑囚」の記録/ 死刑になるはずだった元凶悪犯/ 被害者遺族と死刑)/ 3 死刑の行方(絞首刑は残虐か/ 世論調査にみる「死刑」/ 死刑廃止は可能か ほか)

【著者紹介】
佐藤大介 : 1972年、北海道生まれ。明治学院大学法学部卒業後、毎日新聞社を経て2002年に共同通信社に入社。韓国・延世大学に一年間の社命留学後、09年3月から11年末までソウル特派員。帰国後、特別報道室や経済部(経済産業省担当)などを経て、16年9月から20年5月までニューデリー特派員。21年5月より編集委員兼論説委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • パトラッシュ

    私は死刑存置論者だ。たとえ死刑が廃止されても、必ず法廷で「自分は死刑にならないから平気」と放言する凶悪犯が現れる。そうなれば死刑復活を求める世論が高まり、それを公約とする政党が政権を握って現在より厳しい死刑制度が設けられるのではないか。そのため現行程度の死刑は必要悪と考えるが、この件について法務省が一貫して情報を秘匿し続けてきたのは問題と思う。「由らしむべし知らしむべからず」なのか、国民的議論に役所が巻き込まれるのを嫌うからか。国民も死刑を敬遠せず、現実を知って将来どうするか考える第一歩として読むべき本。

  • trazom

    しまった、正月に読む本じゃなかった…。死刑執行の現実が克明に紹介される。執行告知は当日朝、絞首刑という執行方法の残虐性、死刑執行方法の法律が明治6年以来改訂されていない事実、上申書・死刑執行命令書・死刑執行始末書という手続き、執行に立ち会う刑務官・教誨師・立会人の精神的負担など、現実の執行手続きを目の当たりにして、私のような弱い人間は心の平静を保つことができない。後半で、死刑制度を廃止する世界の趨勢が紹介されるが、それでもこの制度を運用し続けているこの国の「強い意志」は、一体どこから来ているのだろうか。

  • fwhd8325

    難しいテーマだと思います。それでも真剣に議論する事は必要なんだと思います。オウムの死刑囚の執行が行われたとき、事件の解明は何もされないまま執行されたことに疑問を感じました。もちろん、死刑という極刑によってしか救われない面もあると思います。しかし、死刑になりたかったと言って犯罪を犯す事があるように、死刑が犯罪の抑止にはなっていない面もあります。ここで取り上げられた中にはむごい事件を犯しながらも反省を重ね被害者家族と交流を持つ事例もあります。とても難しい。

  • きみたけ

    想定内とは言え、やはり重すぎる内容でした。著者は共同通信社で編集委員兼論説委員を務める佐藤大介氏。死刑囚、元死刑囚の遺族、刑務官、検察官、教誨師、元法相、法務官僚など異なる立場の人へのインタビューを通して、密行主義が貫かれる死刑制度の全貌と問題点に迫る一冊。死刑制度廃止か残置か、国際的な死刑廃止の流れ(先進国では米国の一部の州と日本だけ、独裁国家と同等とみなされる)を考えると、釈放のない終身刑を導入して死刑判例を減らし、死刑執行を10年以上行わない(=実質死刑執行なし)国になるのがベターかと思いました。

  • クリママ

    法務省によって伏せられている死刑執行の詳細について、死刑囚、その遺族、刑務官、教誨師などへの取材を通して、問題点を明らかにしていく。制度を支える刑務官には頭の下がる思いだ。死刑制度の是非を考えるとき、取り返しのつかない冤罪は別問題。民間企業では重要なミスをすれば職を失いかねないのに、何故公務員は責任を取らないのか。国において戦争の殺人は認められるのに死刑は違うのか。終身刑では、加害者の一生、介護まで税金で負担するのか。絞首刑の残酷さを言うなら、被害者はどうだったのか。死刑制度の問題点より、被害者の救済を⇒

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items