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タリバンの眼 Php新書

佐藤和孝

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784569851457
ISBN 10 : 4569851452
Format
Books
Publisher
PHP
Release Date
December/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

2021年、イスラム主義組織のタリバンがアフガニスタンの首都カブールを制圧した。アメリカ軍がアフガニスタンから撤退し、暫定政権が発足すると、欧米のメディアは一様に「女性差別」「人権抑圧」について報じ、タリバンを前近代の遅れた存在と見なした。21世紀の民主主義の眼から見れば、そういう話になるのだろう。だが、われわれが日本の歴史を顧みたとき、いまアフガニスタンで起きていることに、どこか思い当たる節があるのではないか。戦争の現場を見て、考え抜いたジャーナリストの眼が、コロナ下の「鎖国」に慣れきった日本人を再び目覚めさせる。

目次 : 序章 コロナとアフガニスタン(歴史の変わり目を見たい/ イスラム教は清潔教 ほか)/ 第1章 タリバンとは何か?(市街戦のまぼろし/ もしタリバンに一カ月間同行したら ほか)/ 第2章 ソ連侵攻から40年―アメリカは何を間違えたのか(ギョロ目の印象/ 一つの文明としてのイスラム ほか)/ 第3章 中東は100年前の日本と同じ(「どうやって日本の滞在許可を取ったんですか?」/ メラビアンの法則 ほか)/ 第4章 ジャーナリストは抑止力である(なぜ戦場に向かうのか/ すべては確認 ほか)

【著者紹介】
佐藤和孝 : 1956年生まれ。ジャーナリスト・ジャパンプレス主宰・山本美香記念財団代表理事。24歳よりアフガニスタン紛争の取材を開始。その後、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争、アメリカ同時多発テロ、イラク戦争などで取材を続け、2003年にはボーン・上田記念国際記者賞特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Melody_Nelson

    メディアでたまに見かける佐藤氏だが、かなり前からアフガニスタンへ行って取材をしていたとは知らなかった。当然、言葉も理解できるようになるし、知り合いもできるのはジャーナリストにとって良いことなのだろうし、「市井のちょっとした話」というのは面白い。本書はエッセイみたいな本で、軽く読めるのは良いが物足りないので、最新のタリバン情勢について知るためには他の本を読まねば。

  • Cinejazz

    タリバン(タリブ=神学生の複数形)とは、神学校(マドラサ)で洗脳に近い宗教教育を受けた人達の間で生まれたイスラム教スンニ派の過激派組織。 パキスタンとアフガニスタンの国境周辺を活動拠点としたが、2021年のアメリカ軍撤退直後に首都カブ−ルを制圧、アフガニスタン暫定政府が発足させた。40年以上にわたり戦乱の地を歩いてきた著者が、報道は戦争を止められるか≠フ問いに 「中立な報道を世界に伝えることで、最悪の事態を防ぐことができる。情報を隠蔽する権力者の反啓蒙主義に対抗するジャ−ナリストは抑止力となり得る」と。

  • nori

    I would have expected real report under view of طالبان but author insisted how journalist is important and did not give how they are thinking. I wonder if he can speak فارسی دری . They must have cause and journalist must disclose their will to the world

  • うたまる

    アメリカの撤退後すぐにカブールを奪還したタリバンについて最新情報を得ようと手に取った。が、残念ながら新しい情報は一切無く、昔の思い出話だけという驚きの構成。また過去の日本と今のアフガニスタンとの類似点を語り独創性を見せたが、そんなことには何の意味もなく不可解さが増す。終盤はタリバンからジャーナリスト論に話題が移る。ここでもジャーナリスト礼賛の立場から自己責任論に噛みついているが、納得させるような論拠はついぞ出て来なかった。現地にも行かずにこんな内容の薄い本を上梓するんだから、説得力もモラルもあるはずない。

  • 田中峰和

    イスラームとキリスト教の争いは歴史も古いが、十字軍が印象に残る。近代になってイギリスがサイクス・ピコ協定によって国境線を直線で分断するような無理な分割をした影響は現代に残る。本書ではアフガニスタンを長く取材してきたジャーナリスト佐藤氏が、門外漢にも分かるように優しく解説してくれる。首都カブールをタリバンが制圧したのは昨年の8月。まだ1年も経過しないが、その後の国際情勢、ロシアのウクライナ侵略が大規模かつ残虐でアフガニスタンへの関心が薄れてしまった。75年にベトナムを追われた米国は46年後に同じ轍を踏んだ。

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