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「ゆとり」批判はどうつくられたのか 世代論を解きほぐす

佐藤博志

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784811807782
ISBN 10 : 4811807782
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2014
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

学力低下論から若者批判にまで発展した「ゆとり」言説は、いつ、どのように広まったのか。団塊・新人類・ロスジェネなど、数ある世代論とは何がどう違うのか。「ゆとり教育」と呼ばれる学習指導要領は、何をめざしたのか―。教育と社会のホントの話。

目次 : 第1章 朝日新聞にみる「ゆとり」言説の変遷(二〇一二年版PISAの報じられ方/ 八〇年代からの「ゆとり」言説 ほか)/ 第2章 「ゆとり」批判の政治性(ラベルを上書きする試み/ 世代論の虚しさ ほか)/ 座談 「ゆとり世代」と勝手に呼ばれてしまった当事者たちのちょっと真剣な議論/ 第3章 教育施策のコンセプトを読む(そもそも「ゆとり教育」って、なに?/ 新学力観という原石―主体的思考・判断・表現の尊重 ほか)/ 第4章 「ゆとり教育」の正体(九八年改訂学習指導要領の特徴/ 九八年改訂学習指導要領が「ゆとり教育」と呼ばれたとき ほか)/ 対談 「ゆとり」批判とは何だったのか、その先に何が見えてきたのか―世代の葛藤をぬけて共生社会へ

【著者紹介】
佐藤博志 : 1970年生まれ。筑波大学人間系(大学院人間総合科学研究科)准教授。博士(教育学)。著書に『オーストラリア学校経営改革の研究』(東信堂、2009年、日本教育経営学会学術研究賞)などがある

岡本智周 : 1971年生まれ。筑波大学人間系(大学院人間総合科学研究科)准教授。博士(文学)。著書に『国民史の変貌―日米歴史教科書とグローバル時代のナショナリズム』(日本評論社、2001年、第1回日本教育社会学会奨励賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • きいち

    やっぱり!ずっと疑問に思ってたことが氷解。PISAショックからのV字回復、「ゆとり教育」を受けた世代が実現してるんやん。ただそれは、問題の形式に慣れたから、というのも冷徹な事実だが。◇世代論の不毛。今こそ、佐藤のいう「世代フリー」が求められる。世代の差よりも個人の差、階層の差が勝ってるいま、ちゃんと商売するには観察と他者理解が必要。なのに「異文化」の相手を決めつけてしれっとしてるヤツらにはイノベーションや付加価値創造は生み出せない、彼らこそが害。新入社員の自立性を問う以前にまず、自分たちの自立性を疑えよ。

  • 1.3manen

    ゆとり教育が世間にお目見えしたのは朝日新聞社説2001年2月3日(32頁)。14年前である。さとり世代とか置き換えられてもいる。迷走する教育政策になったワケは、この国にどのような人財を育てたいのか、国民的な合意ができているとは言い難い。それで、今となってはグローバル人材が喧伝されるも、その目指すべき社会の姿が見えない。ゆとり教育ではなく、読書教育と言えなかったのが情けない。人から教わるよりも、自分で本を読んで血肉化する子供がいても何ら不思議ではない。

  • たこやき

    もはや、罵倒の言葉にすらなってしまった「ゆとり教育」「ゆとり世代」。その言葉の使われ方がどう変遷したのか、そして、言葉の特異性。そして、学習指導要領の変遷などから、どうしてそうなってしまったのかを考察する。マーケティング系の本などで良く見られるが、そもそもの「ゆとり」の厳格な定義がない中で、しかし、「教育改革で知識が減った。それが、そのままダメな世代形成に寄与した」という一見わかりやすい(しかし、実際には疑問が残る)因果関係が付けられた、というのが強力に影響している、というのは納得した。

  • egu

    ゆとり世代の代表として必ず読んでほしい一冊。古市さんおすすめ一冊です。

  • まつ

    教育学よりの本。ゆとり世代も、さとり世代も、団塊世代や新人類と同じようなもの。でも、プラスイメージが欠如してしまってる。ようは、最近の若いやつは、というのを教育のせいにしてしまっているだけ。実際は、学力が劣ったわけでもなくて、単なる詰め込み型から変化したためであり、旧来型の人がその尺度を持ち合わせていないだけなんだなと。

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