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精神科医療の功罪(仮)講談社現代新書

佐藤光展

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062882316
ISBN 10 : 4062882310
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2013
Japan

Content Description

薬漬けともいえる大量投薬、杜撰な診断、拉致監禁まがいの保護入院など精神医療の抱える「暗黒面」をえぐり出す衝撃の問題作

警告!
これはフィクションではありません!
ブラック精神科医たちの衝撃の実態
・通院歴もないのに突然、精神科病院に拉致監禁
・薬漬けで廃人状態にして18年間の監禁生活を強要
・自殺願望に悩む患者に首つり自殺の方法を教える
・「性行為でイクかどうか」を問診して、治療方針を決定
・大量の薬物投与と電気ショックで26歳男性の言葉を失わせる

(本書 序文より)
精神科医は謙虚でなければなりません。分からないものを分からないと認め、少しでも分かろうと努力することが必要です。患者や家族と手をたずさえ、共同戦線で病気に立ち向かう姿勢が欠かせません。ですが、精神科医の中には分かったふりをする人が少なくありません。短時間の診察で誤った病名をつけたり、見当違いの薬をどんどん増やしたりして患者を苦しめます。
本書では、こうしたブラックな精神科医たちが次々と登場します。儲け優先の製薬会社や、精神疾患の患者を露骨に差別する司法、何があっても見て見ぬふりの行政など、社会を形成する様々な組織や人々が、精神医療の暴走を後押しした事例も数多く紹介していきます。
しかし一方で、本書に登場する被害者の多くが、最終的には高い技術を持った精神科医の力で救われていくことにも注目していただきたいと思います。精神科医は技術差が激しく、今の主治医がとんでもないブラック医でも、隣町には良心的で優れた精神科医がいるかもしれません。精神科ほど、セカンドオピニオンが大事な診療科はありません。
精神的ストレスばかりが過剰に募る現代社会で、精神医療の重要性はますます高まっています。ブラックな落とし穴から逃れ、ホワイトな精神科医に出会うための手引きとして、さらには精神医療の仕組みを抜本的に見直すきっかけとして、本書を活用していただけると幸いです。

【著者紹介】
佐藤光展 : 1967年前橋市生まれ。立命館大学卒。神戸新聞社社会部で阪神・淡路大震災、神戸連続児童殺傷事件などを取材。2000年元日、読売新聞東京本社に移り、静岡支局と甲府支局を経て2003年から医療部(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • GAKU

    精神医療に関して私も、私の家族も今まで全く関わっことがなく、ゆえに全く知識も先入観もなく読みました。「通院歴もないのに突然、精神科病院に拉致監禁」、「薬漬けで廃人状態にして18年間の監禁生活を強要」、「自殺願望に悩む患者に首つり自殺の方法を教える」、「女性患者に”性行為でイクかどうか”を問診して、治療方針を決定」、「大量の薬物投与と電気ショックで26歳男性の言葉を失わせる」等々信じられない実態が書かれてていました。⇒

  • ばんだねいっぺい

     「いやいや、悪い冗談でしょ……」という日本の精神医療の一端(誤診・過剰診断・多剤大量投薬・漫然投薬)を実際のケースを紹介しながら、告発していく陰鬱過ぎる内容。「時計仕掛けのオレンジ」かよという場面もあり、トーンに多少に誇張もあるのかなとは思ったが基本的には真実だと思った。何とかならないのかということと、漫然患者も問題なので、情報を得て、勉強しなければならないと思った。

  • ヨクト

    いや〜ダークサイドですね。まさに悪の温床がそこには広がってますね。精神科、ここ最近で身近になった感じですが、日本には異常なまでに多いらしいです。多いのに本当に心を癒すことができる医師がいないのだ。ただ手短に話を聞いて、依存性の少なくない薬をばんばん処方し、挙句患者の精神崩壊を招く。悩み抜いて精神科に行ったのに、差し伸べられる手には欲が、悪意が。ちゃんとした医師に出会って、ちゃんとした治療を受けること。不安に感じたらセカンドオピニオンを。知らないと危ない目に合う世界が広がってるから、まずは知ろう。

  • ふろんた2.0

    こういう病院はほんの一握りだと思いたいけど、そうなる仕組みを見る限り、かなり多そう。カウンセリングによる診察で医師との相性の問題もあるので、セカンドオピニオンを利用することを勧めている。

  • kinkin

    誤診、拉致・監禁、過剰診療、過剰投薬、処方箋依存、離脱症状との闘いなど、一部の精神医療現場では、多くの問題があることを著者は指摘している。現在、精神医療という言葉自体は昔に比べればずっとソフトになった イメージだが、まだ旧態依然とした治療や処置があることを知った。この本を読んでいて、ジャック・ニコルソンの映画『カッコーの巣の上で』を思い出した。

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