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僕たちは戦後史を知らない 日本の「敗戦」は4回繰り返された

佐藤健志

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784396614782
ISBN 10 : 4396614780
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2013
Japan

Content Description

玉音放送の流れた日だけが敗北ではない。この国は今なお「敗戦直後」を生きている。「歴史のリピート機能」を鋭く剔出した、かつてない戦後史の視点!

目次 : 第1章 「終戦」を疑え(1941年〜1947年)/ 第2章 「負けるが勝ち」のカラクリ(1945年〜1948年)/ 第3章 占領の舞台裏をさぐる(1945年〜1949年)/ 第4章 幻想を捨てずに独立する方法(1949年〜1959年)/ 第5章 高度成長という風景(1960年〜1972年)/ 第6章 戦後は終わっても終わらない(1972年〜1980年)/ 第7章 螺旋階段の三〇年(1980年〜)

【著者紹介】
佐藤健志 : 1966年東京生まれ。評論家、作家。東京大学教養学部卒業。1989年、戯曲「ブロークン・ジャパニーズ」で文化庁舞台芸術創作奨励特別賞を受賞。作劇術の観点から時代や社会を分析する独自の評論活動を展開する。社会分析とダンスの融合も試みており、ネットにて動画を配信中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • とよぽん

    第二次世界大戦、太平洋戦争、あの戦争は日本の負けだった。日本は負けたのに「敗戦」と言わず「終戦」。しかも、8月15日という、間違った日付で。世界史上では、9月2日戦艦ミズーリ号上で行われた降伏文書の調印で終戦となる。ここからして、日本人のウソ、ごまかしの始まりなのだ。筆者が述べる「ファンタジーの戦後史」は、敗戦後これまでの日本の政治や経済、外交の迷走をスッキリと解き明かしてくれる。そして、これから日本が選択すべき厳しい道を示している。これまでのらせん階段とは違う、「戦後のリピート機能」を解除する道。

  • Y田

    戦後の日本人の精神性、精神構造について論じた内容。面白い観点だと思う。筆者は敗戦後の日本は「戦後のファンタジー」という世界観の元で成り立って来たという。それは「アメリカが真の日本の理想を引継ぎ、公正平和な新世界秩序が形成される」というもの。日本は負けてない。それゆえ敗戦ではなく「終戦」となるのだと。戦後史とは、このファンタジーを維持する為に生まれた歪みの様なものだという。戦前、戦後は分離している訳じゃなく連続した時間である事を認識し直さないといけないのかもしれない。歴史も色んな見方があるなと思う。

  • hk

    ”日本人は建前として戦前を否定・反省している素振りをみせているが、本音では戦前を否定も反省もしていない。あまつさえ建前と本音のギャップに当事者たる日本人自身が気づいていないのが根源的な問題である”と著者の佐藤氏は喝破してみせる。また大東亜戦争で大日本帝国が掲げた八紘一宇の精神を、アメリカが終戦直後において「新世界秩序」という形で実現しかけたことで、日本は敗れてなお戦争目的を遂行したのだという窮余の認識が日本人の中で熟成された。だが冷戦の勃発によってその物語はいきなり画餅と化す。こうして戦前と戦後が断絶され

  • Riopapa

    チャンネル桜で著者をよく見るが,その語り口が文章からも伝わってくる。戦後の日本人はファンタジーの中に生きてきており,敗戦が4回も繰り返されたというのは,なるほどという感じ。消費税をアップして,また不況になったら,5度目の敗戦ということになるのだろうか。

  • あけの

    日本の保守も革新も結局同じファンタジーにどっぷり浸かっているからこそ同じ穴の貉感が否めないことが良くわかった 敗戦と占領を認めないことからはじまった 戦後のファンタジー 戦後レジームの脱却どころか本当の戦後すらまだ訪れてないのだなと感じ取れた 終戦記念日はそもそも終戦の日ではなく全面降伏を確約した日なだけであり そもそも終戦ではなく敗戦であることを認めることから始めなければ本当の戦後はいつまでも来やしないのだ

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