佐藤健太郎 (サイエンスライター)

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炭素文明論 「元素の王者」が歴史を動かす 新潮選書

佐藤健太郎 (サイエンスライター)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784106037320
ISBN 10 : 4106037327
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2013
Japan

Content Description

農耕開始から世界大戦まで、人類は地上にわずか0.08%しか存在しない炭素をめぐり、激しい争奪戦を繰り広げてきた。そして地球温暖化とエネルギー危機に直面する現在、新たな「炭素戦争」が勃発、その勝敗の鍵を握る「人工光合成」技術の行方は…?「炭素史観」とも言うべき斬新な視点から、人類の歴史を大胆に描き直す、興奮のポピュラー・サイエンス。

目次 : 元素の絶対王者/ 第1部 人類の生命を支えた物質たち(文明社会を作った物質―デンプン/ 人類が落ちた「甘い罠」―砂糖/ 大航海時代を生んだ香り―芳香族化合物/ 世界を二分した「うま味」論争―グルタミン酸)/ 第2部 人類の心を動かした物質たち(世界を制した合法ドラッグ―ニコチン/ 歴史を興奮させた物質―カフェイン/ 「天才物質」は存在するか―尿酸/ 人類最大の友となった物質―エタノール)/ 第3部 世界を動かしたエネルギー(王朝を吹き飛ばした物質―ニトロ/ 空気から生まれたパンと爆薬―アンモニア/ 史上最強のエネルギー―石油)/ 炭素が握る人類の未来

【著者紹介】
佐藤健太郎 (サイエンスライター) : 1970年、兵庫県生まれ。東京工業大学大学院理工学研究科修士課程修了。医薬品メーカーの研究職、東京大学大学院理学系研究科広報担当特任助教等を経て、現在はサイエンスライター。2010年、『医薬品クライシス』(新潮新書)で科学ジャーナリスト賞。2011年、化学コミュニケーション賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • KAZOO

    化学をもとにした世界史のような本で私には好みの本です。何せ有機化学は苦手中の苦手なのですが、著者は炭素という元素を中心にすえて、その存在がいかに世界的に貢献してきたかを亀の子などの元素記号を用いて説明されてくれます。このような本をもう少し出してくれたら私のような化学音痴も減っていくのだと思われます。

  • どんぐり

    元素記号C、原子番号6番。身体を構成する元素でもあり、18%を占める。化学の用語では、炭素原子を含む化合物を有機化合物という。デンプン、砂糖、芳香族化合物、グルタミン酸、ニコチン、カフェイン、尿酸、エタノール、ニトロ、アンモニア、石油など、化学製品や医薬品、食品、エネルギーなどに利用されている炭素がいかに人類にとって欠かせないものであるか、その歴史をひも解いていく。文明論にはたどり着かない内容だったが、グルタミン酸ナトリムを純粋に取り出した「うま味調味料」、水と石炭と空気からパンを作るといわれたハーバー=

  • 姉勤

    これは、面白い。表題の堅苦しさの割に、楽しく分かり易い。人に、というかすべての生命に不可欠な炭素(カーボン)。分子の結合次第で、身体を造る材料になり、逆に害する毒になり、薬や、酒やタバコなどの嗜好品ともなる。それは文化を生み、世界のエネルギーとなり、文明のエンジンとなった。魔法のように性質を変える炭素に意思などなく、つまりは用い方次第。善意が悪に変わることもしばしばな、まるで人間そのものとも思える。功罪の功ばかりを讃え、罪に目を瞑る、似非科学に囚われないための手ほどきにして、未来を見据えるのに最適な本書。

  • ヨクト

    堅そうなタイトルとは裏腹になんて読みやすく、なんて面白く、なんて勉強になるサイエンス書なんだろう。炭素「C」は地味かもしれないが、あまりに身近過ぎて気づいていなかっただけのようだ。本書は炭素を食糧・成分・エネルギーとして分析。読んでみると人類の歴史とは炭素を巡る歴史と言っても過言ではないとわかる。さらに小噺も多くて面白い。炭素を巡り、土地を開拓し、戦争をし、今日も石油で車を走らせ飯を食い酒をあおる。炭素なしに生活は立ち行かないのだ。そして人類の未来は炭素なしには語れない。頑張れ化学者。

  • 雲をみるひと

    食料添加物から資源まで炭素元素が含まれている物質を紹介した本。化学式が紹介されていたり化学的なアプローチも含まれているが、身の回りのものをストーリー仕立てでわかりやすい表現で説明していてイメージがしやすい。読者が興味をもつ工夫がされている。良書だと思う。

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