佐藤健太郎 (サイエンスライター)

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世界史を変えた新素材 新潮選書

佐藤健太郎 (サイエンスライター)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784106038334
ISBN 10 : 4106038331
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2018
Japan

Content Description

コラーゲンがモンゴル帝国を強くした?ポリエチレンが世界大戦の勝敗を決した?ケイ素が人工知能のシンギュラリティを呼び寄せる?「材料科学」の視点から、文明を動かしてきた12の新素材の物語を描く。「鉄器時代」から「メタマテリアル時代」へと進化を遂げた人類を待ち受ける未来とは?話題作『炭素文明論』に続く大興奮のポピュラー・サイエンス。

目次 : 人類史を駆動した黄金の輝き―金/ 一万年を生きた材料―陶磁器/ 動物が生み出した最高傑作―コラーゲン/ 文明を作った材料の王―鉄/ 文化を伝播するメディアの王者―紙(セルロース)/ 多彩な顔を持つ千両役者―炭酸カルシウム/ 帝国を紡ぎ出した材料―絹(フィブロイン)/ 世界を縮めた物質―ゴム(ポリイソプレン)/ イノベーションを加速させる材料―磁石/ 「軽い金属」の奇跡―アルミニウム/ 変幻自在の万能材料―プラスチック/ 無機世界の旗頭―シリコン/ AIが左右する「材料科学」競争のゆくえ

【著者紹介】
佐藤健太郎 (サイエンスライター) : 1970年、兵庫県生まれ。東京工業大学大学院理工学研究科修士課程修了。医薬品メーカーの研究職、東京大学大学院理学系研究科広報担当特任助教等を経て、現在はサイエンスライター。2010年、『医薬品クライシス』(新潮新書)で科学ジャーナリスト賞。2011年、化学コミュニケーション賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • きみたけ

    著者はサイエンスライターの佐藤健太郎氏。材料科学の視点から文明に革新を起こしてきた12の新素材の物語を描いた一冊。それぞれの素材の発見物語や歴史的な価値増大を丁寧に説明しています。歴史好きにも科学ファンにも響く、材料の進化という視点から歴史を見た斬新な見方がとても興味深いです。12の新素材:@金、A陶磁器、Bコラーゲン、C鉄、D紙、E炭酸カルシウム、F絹、Gゴム、H磁石、Iアルミニウム、Jプラスチック、Kシリコン。 「材料とは人間の能力を拡張し、意思を実現するための物質」今後の化学の発展が楽しみです。

  • TATA

    なるほど、飽きることなく面白く読めるのは文系、理系の一方に偏ることなくバランスの良い文章で書かれてるからなんだろうな。紙や鉄、プラスチックをその人類史への影響と合わせて説明。あまりにも体系だっているので、子供の頃よく読んだ学研のひみつシリーズのよう。「大人版素材のひみつ」という感じ。

  • trazom

    「炭素文明論」に続く、見事な二匹目のドジョウ。化学の専門家としてバックグランドを生かして、著者の考察は、立派な文明論・産業論にまで視点が広がっている。なるほどと気付かされたことがいくつもある。銅・銀・金、炭素・ケイ素・ゲルマニウムが、それぞれ、周期表の縦一列に並んでいるのはなぜか。鉄は、なぜ材料の王者たりえているのか。鉄が大量に賦存する理由は何か。セルロースとアミロースを同時に生成する植物の神秘。二酸化炭素が炭酸カルシウムとして固定化されたことの奇跡。加硫法によるゴムの飛躍…いくつも、目から鱗が落ちる。

  • 六点

    「金」から始まり「鉄」「紙(セルロース)」「炭酸カルシウム」「ゴム(イソプロプレン)」「磁石」「アルミニウム」その他の素材が、開発されてから如何に世界を変え得たのか、驚かされるものがある。「陶器」も「人類が煮沸した水」を手軽に手に入れることに大きく貢献し、人類がやや水系伝染病から遠ざかる事に繋がったなど、「そうか、そうだったのか」という驚きに満ちた経験をするにはもってこいの本である。ナイロンなどを初めとして、如何に新発明には遊び心が重要であるかという指摘には当を得た思いがした。過去と未来に視野が広まった。

  • おせきはん

    12種類の新素材の誕生の経緯と歴史についてまとめられています。アルミニウムが実は酸素と結合しやすく、普段、目にしているアルミニウムは既に錆が表面に皮膜を形成した状態であること、ポリエチレンの出現が航空機へのレーダー搭載を可能にしたことをはじめ、初めて知ったこともたくさんありました。セルロースナノファイバーなどの新素材が生活をどのように変えていくのかも、興味を持って見ていこうと思います。

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