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ISBN 10 : 4335551746
Content Description
明治・大正時代の東京スカイツリー「浅草十二階」と、盛り場に集う有名無名の群衆。パノラマ的視界を現出させた、当時のめざましい高層建築、日本初のエレベーター、初めての美人コンテスト、そして関東大震災による倒壊。話題に欠かない凌雲閣十二階の消長が、日本近代の諸相、人々の好奇心や欲望を鮮やかに照らし出す。
目次 : 第1章 塔の視覚と想像力―浅草公園・十二階凌雲閣(思い出となればなつかし―凌雲閣を見上げつつ/ 「エレベートル」を以て縦覧人を昇降し―高みからの見物/ 昔見し凌雲閣の百美人―写真による比較と選別/ 垂直に立ち上がった煉瓦街―勧工場という商品空間/ 十二階は始末におえなくて―高塔の黄昏/ どこの魔法使いが建てましたものか―俯瞰と仰望と望遠鏡/ 空間の想像/都市の表象―虚焦点としての十二階)/ 第2章 民間学者としての喜多川周之(ある郷土史家の死/ 十二階崩壊以前―大震災までの少年の日に/ 十二階崩壊以後―石版画工としての修業から/ 方法としての地図―資料の空間の見取り図/ 民間学の視点から)/ 第3章 「十二階凌雲閣」問わず語り(浅草寺奥山における「公園」の誕生/ 浅草公園の「新開地」六区の開発/ 凌雲閣が建てられる―登高遊覧施設の系譜/ 凌雲閣の建設―基礎をつくり煉瓦を積み上げる/ エレベーターと美人写真投票と自殺者/ 関東大震災と十二階凌雲閣)/ 第4章 十二階凌雲閣の記憶と記録
【著者紹介】
佐藤健二 : 1957年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科教授。社会学博士。専攻は、歴史社会学、社会意識論、社会調査史、メディア文化など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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