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戦乱中国の英雄たち 三国志、「キングダム」、宮廷美女の中国時代劇 中公新書ラクレ

佐藤信弥

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784121507297
ISBN 10 : 4121507290
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

偽君子・劉備を主人公に、毒親・曹操、軍師・司馬懿、影武者・献帝らが成敗争奪する三国志。若き始皇帝・政が天下統一をめざして戦う『キングダム』。中国の歴史物の人気が原動力となって、戦乱中国を描く中国時代劇がいま多くの日本人を魅了している。手に汗握る興亡のドラマやサスペンス時代劇、美男美女の愛がせつない宮廷物やラブ史劇。ドラマに込められた歴史観や夢に迫りながら、教養としての中国史をやさしく解説。英雄たちが駆け抜けた戦乱の世、虚構と史実がせめぎ合う驚きの中国へ飛び込んでいくとしよう。

目次 : 第1章 虚実の狭間の三国志/ 第2章 『キングダム』の時代と実力主義/ 第3章 項羽と劉邦のタイム・パラドックス/ 第4章 異民族?自民族?/ 第5章 ジェンダーの壁に挑む女帝武則天/ 第6章 剣客たちの政治学/ 終章 中国時代劇のこれまでとこれから

【著者紹介】
佐藤信弥 : 1976年兵庫県生まれ。立命館大学白川静記念東洋文字文化研究所客員研究員、大阪府立大学客員研究員。関西学院大学大学院文学研究科博士課程後期課程単位取得満期退学。博士(歴史学)。専門は中国殷周史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 崩紫サロメ

    中国古代史を専門とする著者が時代劇に込められた物事の見方を考察する。おわりににあるように、「虚構の部分にこそ、政治に対する批判であるとか、世相に対する皮肉であるといったドラマ制作者の言いたいこと、やりたいことがつまっているのではないか」という点に同意。これは歴史創作というものについてある程度普遍的に言えることであるが、中国ならではの規制のあり方、それをくぐり抜けての放送・配信のあり方など、興味深い。

  • サケ太

    時代ごとの中国ドラマ、というより中国ドラマで描かれてきた『歴史』、『虚実』、『解釈』、『ポリコレ』、『タイムトラベル』、『ジェンダー』など。制作事情なんかも書かれており、今まで考えていた中国ドラマとはどうにも事情が違いそう。正直、今まで中国ドラマを見ていなかったため、話の筋を知っている作品を敢えて見てみたいと感じた。

  • 武井 康則

     中国で人気らしい中国時代劇映像評紹介。こう描かれているが史実はこう、とか日本なら〇〇に当たるとか、この時代ではと背景を述べて、興味なく、dvdや放送等知らなかった者にもよく分かり面白い。ただ後半に入って、史実から大きく逸脱し、タイムスリップもの等になると、もともと中国もの時代劇に興味のない者には退屈。何より問題なのは、表題と内容が全くかけ離れていること。古代中国の歴史を知りたかったのに。中国歴史もの映画の紹介と書くべき。たぶん中公の編集者がつけた題だろうが、こんな羊頭狗肉をしていたら、読者が離れていく。

  • 電羊齋

    中国時代劇の「虚(創作)」部分に注目するというのは面白い視点だと思う。やはり史実だけでなく、創作部分の描き方からも中国人の考え方がうかがえるし、著者も指摘しているとおり、過去の歴史を通じて現実の世界に対して異議申し立てをするというのは、中国の伝統的な歴史叙述のあり方でもあるからだ。個人的にうなずける点が多かったのが、第4章「異民族?自民族?」で、民族問題の扱い方、「中国式ポリコレ」について論じている箇所。実際、中国時代劇からは少数民族についての観点、微妙な問題への配慮に気づかされる点が多い。

  • 遊未

    図書館本であり、歴史の本と間違って借りました。ドラマと原作である小説のお話。前半こそ古典、歴史物でドラマも見たものがあるけど、後半の武侠物は見ようとして挫折。宮廷物、SFとかラブ史劇とか全く興味がなし。内容がわかるタイトルをつけて欲しいものです。

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