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桜とは何か 花の文化と「日本」 河出新書 河出新書

佐藤俊樹

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784309631851
ISBN 10 : 4309631851
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

なぜ桜は特別な花となったのか?あの美しさの圧倒的な力はどこから来るのか?1万年の時間をたどり、東アジアの空間をめぐる知的冒険の旅「日本の桜」の謎を解き明かす!品種名の由来、生態系での位置、詩歌での詠われ方、桃や梅などとの関わり…信頼できる知識を収めた「桜の百科事典」としても!

目次 : 序章 旅へのいざない/ 第一章 「さくら」と「桜」/ 第二章 花たちのクロスロード/ 第三章 東アジアの花の環/ 第四章 「桜の春」再訪/ 第五章 桜の時間と人の時間/ 終章 旅の終わり

【著者紹介】
佐藤俊樹 : 1963年、広島県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科教授。博士(社会学)。専攻は比較社会学・日本社会論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • しばこ

    「桜散る」この時に、桜についての壮大で奥深い『旅』に触れることができたのが良かった。はるか昔から山にあった桜が、今ではすっかり身近で観光の目的となって親しまれているなかで、ソメイヨシノが危機的状況なのが心配だけど。

  • ぷほは

    岡本かの子に「桜ばないのち一ぱいに咲くからに生命をかけてわが眺めたり」という歌があり、桜を眺めることはあっても「桜の側から眺める」ことをしたことが無かったので驚いた。本書はこの「桜の側から」東アジアの桜語りを眺める。別に桜それ自身になる訳ではなく、たとえば桜は「日本の花」として語られたり、韓国起源説なども語られたりするが、実際は化石などを調べると日本列島に人類がやってくる前から存在していた。そうした文明以前の永い歴史と東アジアの多様な花の比較を通して描かれる、桜の美しさへのまなざしの複屈折が示されていく。

  • rewktk

    著者による壮大かつ興味深い桜論だった『桜が創った「日本」』(2005年)のアップデート版。前著では生物としての桜の生存戦略に、本書では桜とそれを見る人々を包括するシステムの方によりフォーカスしているように見える。年に1度「咲く花」として桜を眼差す文化のルーツに遊牧民を置くなど、大胆かつ興味深い仮説が提示されていて、流石に今回も面白い。

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