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雨の日が好きな人

佐藤まどか

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065281178
ISBN 10 : 4065281172
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

親の再婚で新しいおねえちゃんができた。けれど、まだ一度も、会わせてもらったことがない。―「かわいそう」ってなんだろう?母の再婚でできた新しい父と小さな姉。揺れる少女の心を描く感動作。

【著者紹介】
佐藤まどか : 『水色の足ひれ』(第22回ニッサン童話と絵本のグランプリ童話大賞受賞・BL出版)で作家デビュー。主な著書に『スーパーキッズ最低で最高のボクたち』(第28回うつのみやこども賞受賞)『一〇五度』(第64回青少年読書感想文全国コンクール中学校の部課題図書)『アドリブ』(第60回日本児童文学者協会賞受賞)『世界とキレル』(以上、あすなろ書房)など。イタリア在住。日本児童文学者協会会員。季節風同人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • はる

    繊細な物語。小学6年生の少女が主人公。母親が再婚した相手には自分より年上の娘がいた。だが、この義姉となった少女は、生まれてからずっと病院に入院したまま。そして、何故か両親は彼女に会わせてくれない……。ぎくしゃくとしてしまう家族、友人。複雑な想いに揺れる少女の心情が丁寧な筆致で描かれます。そっと見守ってくれる友人たちの優しさがいい。最後まで読んで表紙の絵を見ると、温かな気持ちになります。

  • ぶんこ

    母子二人暮らしだった七海に新しい家族ができた。2歳上の義姉は産まれた時から病院を出た事がない。そんな姉の面倒を見るために母も忙しくなり、七海はいつも自分で夕ご飯を作り、一人で食べる。不満を募らせる七海は、ある日親に内緒で姉の幸に会いに行く。幸の実母は既に亡くなり、父は不憫で甘やかす。母を取られたとやっかむ七海でしたが、幸と仲良くなっていき、思いやれる子となり成長していく。七海の幼馴染の亮介が、初詣で幸のためにお祈りしてくれる場面があり嬉しくかった。それが効いたのかずっと意識のなかった幸が目覚める。

  • 昼夜

    読んでドラマ「しずかちゃんとパパ」のさくら先生が生徒に「人のかわいそうはその人にしかわからない」って伝えるシーンを思い出したけれど、つい自分と比べてしまうし、突然できた家族と病気の義姉に対する蟠りはダブルだから主人公と同じ年齢だったら拗ねて自分の殻に閉じ篭もって拒否するだろうなと思った。なのでこれからの未来はこの表紙みたいにどんな天気になっても心は晴れてくれたらいいな。

  • マツユキ

    母子家庭で育った七海は、母親の再婚を喜びますが、新しい父親には入院中の娘がいて、自分だけ合わせてもらえず…。ヤングケアラー、きょうだい児。主人公の環境が悪くって、この再婚は早まったのでは…と思いましたが、この姉妹が出会えた事は良かった。自分の思い込みに気づき、人間関係を深めていく主人公が素晴らしい。両親も悪い人ではないんだけど、良い子に甘えてちゃいけないよね。

  • 雪丸 風人

    母の再婚で、生まれてからずっと病院で暮らすという姉ができた小6女子が主人公です。会わせてもらえない姉のために構われることが減りモヤモヤしていた彼女でしたが、勝手に行った入院先で思ってもみない体験をするのでした。投げやりになっていた主人公が姉とのひそやかな交流のなかで成長し、ものの見方までガラリと変わっていくところが良かったですね。切なく感じたのはこんな心情でした。「ウソでも笑っていると、だんだん本当に気分が良くなってくる。小さいころから、そうやって嫌なことを乗り越えてきた」(対象年齢は11歳半以上かな?)

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