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インサイド この壁の向こうへ

佐藤まどか

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784863897694
ISBN 10 : 4863897693
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

徹底した階級社会による深刻な格差が進んだ都市国家で、出会うはずのなかった別階級の6人の少年少女が集められた。共通点は、「不適切な行動」。豪華な食事と英才教育を施すこの場所はなんなのか‥。下流階級の孤児・キイとカイト、不法移民の少女マシュラ、父親の汚職を告発しようとした中流階級の娘マユ、国際文書偽造が発覚した特権階級の少年レイジン、そして戦争難民のタタンは、ある施設で、犯罪者として生きたくなければ資質を示せ、と試される。中・上流階級の欺瞞に嫌気がさしているレイジンとマユ。一方、キイ・カイト・マシュラは、下流階級出身の自分たちにまともに生きられる道などないと諦めていた。特権階級の排他策・ループ計画や身勝手な養子計画が明らかになり、憤る子どもたち。だが絶大な権力にどう抗えるのか。知らぬ間に操られていく自分たちの未来を変えるため、ここで出会った奇跡を逆手にとって道を切り開こうと子羊たちが動き出す。

【著者紹介】
佐藤まどか : 『水色の足ひれ』(ニッサン童話と絵本のグランプリ童話大賞受賞)で作家デビュー。おもな著書に『アドリブ』(第60回日本児童文学者協会賞受賞)、『一〇五度』(第64回青少年読書感想文中学生部門課題図書)など多数。イタリア在住

スカイエマ : 児童書・文芸書の装画や挿絵、新聞・雑誌の挿絵などを幅広く手がける。第46回講談社出版文化賞さしえ賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ☆よいこ

    児童書。YA。ディストピアSF。大都市キトーは、ループと呼ばれる内環状線内に上流階級のみが住む。ループ沿いに大多数の中流階級が生活し、その外側に下流階級と違法移民や底辺(ボトム)がいる。格差社会が進み人々はそこから抜け出せない▽ある施設に各階級から子ども達6人が選ばれ連れてこられた。矯正教育を受け、従順な羊人間になることを強いられる。13歳のキイは脱走を試みるも失敗する。兄のカイトは諦め顔だかキイは次第に感情をコントロールし仲間と協力していく▽「これは現代の物語です」食事と医療と教育が必要。2024.1刊

  • ゆのん

    6人の子供が連れてこられた場所は何処で何の目的があるのか。架空の国での物語だが、その中に存在する徹底した格差社会は現実に起こっている事。貧富の差は元より移民や孤児、難民や不法滞在者…。国の都合や大人の都合で生まれながらにという理不尽に遭遇し、抜け出したくても方法が無い人達もいる。この物語は格差社会を肌で感じた作者の訴えと応援の声だと思う。現実を知り1人でも多くの人が出来る所から声を上げる大切さ。現状は辛すぎても諦めずにいて欲しいという願い。個人の力は小さくとも集まれば大きな力になる事を信じたい。

  • 二分五厘

    首都に絶対的な富と権力を持つ「特権階級」が、それ以外の農村部の「中流・下流階級」、そして「底辺」を支配する国家キトー。そんな中ある施設に集められた少年少女。下流階級の孤児兄弟、中流階級の娘、上流階級の次男、不法移民の少女、戦争難民の少年。問題の多い雑多な六人に与えられたのは、最後のチャンス「自分の幸運を自覚し、態度を改めて、まともな人間になれ」従順で秩序を守る″羊人間″になれば……。壁の中のインサイド、そこは夢のような世界なのか。彼らの歩む未来が、お腹一杯美味しいものを食べられる世界であらんことを。

  • りらこ

    キトーの階級社会の様子を描く筆からは「上流だから恵まれているでしょ」「下流だからかわいそうでしょ」という目線ではなく、そこに生まれたことの一様な不条理が読み取れる。 ではその様々な階級の子たちが一同に会したらどうなるのか。 それも「不適切な行動」として、親や社会構造からはじかれた子どもたち。 豪華な食事と英才教育を与えられたら、人は変わるのか。 これもまた、与えるほうの目線でしかないことに、与える側が気づく。設定からして惹きこまれる。

  • マツユキ

    ある施設に集められた6人の少年少女たち。徹底的な階級制度がある社会が舞台で、SFのようですが(スカイエマさんの絵がよく合う)、現実的なお話。階級を含め、育ってきた環境は違っても、意外と早く打ち解けて、皆なんだかんだで頭の良い子達なんだろうなと思いました。施設内でも、社会でも、少年たちが様々な問題に気づき、力を合わせ、行動に移していく事に希望を感じました。

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