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変身ー消えた少女と昆虫標本ー

佐藤いつ子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784580826250
ISBN 10 : 4580826256
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
かない ,  

Content Description

夏休みの終わり、バスを降りていった友人が失踪した。彼女の父親が学校にもってきた昆虫標本には、正体が分からない虫がいる。友人へのあこがれ、家族との関係、知らなかった自分への困惑。さまざまな物語がまじわりあい、一つのたたかいに向かっていく!

【著者紹介】
佐藤いつ子 : 青山学院大学文学部卒業。IT企業勤務後、創作活動開始。『キャプテンマークと銭湯と』『ソノリティ はじまりのうた』はJapanese Children’s Books(JBBY選 海外にも紹介したい子どもの本)に選定

かない : イラストレーター。JIA Illustration Award 2022で銀賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ☆よいこ

    児童書。児童書の皮を被ったホラーかも▽夏休みの終わりにバスを降りた萌子が失踪した。失踪直前まで一緒にいたりおんは思い悩む。りおんの姉が高校で不良になってしまい、母は姉にかかりきりでりおんの顔も見てくれない▽姉のグレ方が非常に昭和くさい。虫が苦手な人はご注意ください。半端なホラー感で残念、なんの呪いでしょうか?すっきりしません。2024.5刊

  • 雪丸 風人

    ちょっぴりホラーな物語に、子どもたちに届いて欲しい大切な要素が盛り込まれていますね。キャラが違う2人の小5女子がメインですが、少年や高校生の姉視点のパートもあって、予想していなかった奥の深さ。複数の変貌にまつわる話が絡み合うように展開し、最後には教訓を交えながら見事にほぐれていきます。私は、姉の冷え切った心が旧友と親交を温める中で解き放たれてゆく章が好きですね。つらいときにどうしたら心が軽くなり、人にも自分にも優しくなれるのか?その答えはきっとこの物語が教えてくれるでしょう。(対象年齢は10歳以上かな?)

  • 鳩羽

    父親に勧められ、萌子は夏休みの宿題に昆虫標本を作製する。虫なんて気持ち悪いしちょっと嫌だと思っていたのに、男子がアリジゴクの巣にアリを落としているのを見て、自分もやってみたいと萌子は思う。萌子はアリジゴクを探しに行くが…。萌子と、その友達のりおん、クラスの男子山内、りおんの姉の小夏がそれぞれに抱える悩みや問題に、アリジゴクの変身、カフカの『変身』を重ね合わせた、気味の悪さと怖さを混ぜ合わせたような連作集。奇妙な出来事が現実世界に侵食しているのが恐ろしく、現実の問題も生々しいので、生きるのが嫌になりそう。

  • イカまりこ

    ハラハラドキドキの展開。真っ黒に日焼けした男勝りなりおんとおっとりした萌子。見た目や性格の対比だけじゃなく、二人が自分でも気づいてない自分のギャップで、外見と内面の対比にもなってた。活発なのに物語が好きだったり女子っぽいのに虫に興味わいたり。大人になると自分でも知らない自分なんてそうそう無くて、というか繰り返しの毎日で新しい自分を見つけないように目を背けてるのかもしれない。変わっていく自分や変えられない環境を乗り越え、友達を思う気持ちが爆発していく展開が激アツだった。カフカの変身がキーになってる。

  • だけど松本

    子供は怖いかもなぁと思うし、自分も実は怖がってない?とも思うんだけど、なんとなく虫に変身することの嫌悪感でゾワゾワしてるだけな気もする。カフカでいいじゃん、新しく焼き直して子供に読ませなくても、と思ってしまう。結局なんで虫に変身しなきゃなんないんだってことが一応ちらっと書かれてはいるけど腑に落ちない感じするし。不条理感残るのは、そこもやっぱりカフカへのオマージュなの?

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