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ボスニア内戦 グローバリゼーションとカオスの民族化 ちくま学芸文庫

佐原徹哉

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480513137
ISBN 10 : 4480513132
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

戦後ヨーロッパで最悪の紛争と言われるボスニア内戦。一九九二年から三年にわたり続いた戦争の残虐行為=民族浄化を分析し、実像に迫った労作。

【著者紹介】
佐原徹哉 : 1963年、東京生まれ。東京大学大学院人文科学研究科西洋史学博士課程中退。博士(文学、東京大学)。専門は、東欧史・比較ジェノサイド研究。明治大学政治経済学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ちゃせん

    90年代のボスニア紛争について、オスマン・ハプスブルク時代〜ユーゴスラヴィアという歴史的背景から内戦の経過、その要因やメカニズムを分析した一冊。以前の単行本から20年弱を経て改訂され、戦争やポピュリズム、ナショナリズムが再び勢いを増している現在に読む価値ある本だと思った。「民族紛争」と単純化されがちなユーゴ紛争だが、実のところ利害や経済といった対立軸や被害者のナラティブが先にあって、それが民族主義というイデオロギーにより正当性を獲得した、というのは、私自身がボスニアにいた直近三年間の実感とも符合している。

  • miharasi_mamiya

    ボスニア内戦がなぜ起こったのかを分析。ユーゴスラヴィアという国家ができる前にも内戦のような状況があったことを知らなかった。ユーゴスラヴィアはすんなりできあがった国家ではなく、当時の歴史的状況などがあったから成立できた。そのほころびは経済危機がきっかけであった。内戦の中身を細かく見ていくとローカルな地域内の対立などさまざまな要因がある。また内戦の混乱した状況の中で犯罪組織が台頭するという状況もあった。

  • Scotts

    自分たち民族こそ被害者との意識のもと、民族主義者が台頭し、他民族に対する疑心暗鬼が雪だるまのように膨れ上がってゆく負のエネルギー。そのエネルギーが些細なきっかけで解き放たれた後に起こる残虐行為の数々。そして報復の連鎖。ナチスの強制収容所より先に絶滅施設が作られていたとは驚き。

  • 数々の残虐行為が列記され、まさに人類の歴史の汚点といえる。これを読んでまず思ったのは、ホッブズは正しかったんだな、ということである。統治機構が機能しなくなり、ゴロツキが白昼堂々闊歩したことが大惨事の直接の原因だからだ。民族主義を抑えきれなかった原因も、統治機構の弱さに尽きるのではないか。

  • 吉田よしこ

    ★★★★☆

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